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2006.05.11
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テーマ: 洋楽(3407)
カテゴリ: 70年代洋楽
「Rocks」 (写真)は、今から30年も前の作品であり、エアロが 最もエアロらしかった 頃の作品でもある。
倉庫の中で録音したというサウンドは、それまでの荒々しい感触を残しながらも緻密なもので、ひとつひとつの音が複雑に絡み合い、濃密な音空間を作り出している。

1曲目の「Back In The Saddle」は、当時のコンサートのオープニングにも用いられたヘヴィなナンバーで、緊張感溢れるイントロから もう耳は釘付け。
スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーが真っ向から激突し、スティーヴの はちきれんばかりのシャウト と、燃えるようなギターの応酬が息を飲むようなテンションを生んでいる。カウボーイが突っ走るようなリズム・アレンジもイカす。
この曲だけで即 名盤決定 なのだが、3曲目の「Rats in The Cellar(地下室のドブねずみ)」も、ダーティでふてぶてしいオーラがみなぎるエアロならではのロックナンバーで、その ギラギラした疾走感

その他にも、リフが印象的な「Last Child」、重くヘヴィなギター・サウンドが怒涛のように迫ってくる「Combination」、思わず一緒に歌ってしまうキャッチーなメロを持った「Lick And A Promise」、ラストを飾る美しくそして悲しいバラード「Home Tonight」まで、 一瞬たりとも耳を離す事を許さない 驚異の34分だ。

粒の揃った楽曲、優れたプロデュース・ワークもさることながら、このアルバムの持つ輝きとスピード感は、チンピラ・ロッカーだった彼らの「怒り」と「混沌」ゆえのものだと思う。
このアルバムが発表された1976年、海の向こうのイギリスでは、ほぼ時を同じくして パンク・ロック・ムーヴメント が起こったという事実も忘れられない。


アルマゲドンの歌がエアロだと思っている人は 今すぐそれを捨てて 、このアルバムを聴きましょう。 つーか聴け





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Last updated  2006.05.11 07:01:52 コメント(12) | コメントを書く
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