日本酒類文化振興会

日本酒類文化振興会

2011/02/18
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テーマ: お酒大好き(5774)
カテゴリ: 日本酒・福島県
この時期になると呑みたくなる酒、飛露喜の特別純米・無濾過生原酒。
今年は友人が長谷川酒店で入手。私も東京駅に行くと時間があれば、地下のグランスタ東京に寄って、長谷川酒店を覗いてしまいますが、タイミングが合うと飛露喜が定価で売っています。もちろん、抽選や抱き合わせ販売ではなくて。

ということで、友人宅で酒を持ち寄って軽く飲み会を実施。

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やっぱり美味いですよね、これが一升瓶2600円位だから文句のつけようがありません。
冬季限定ならではの季節感を与えてくれる。

この蔵の福島県内バージョン「泉川」もそうですが、廣木酒造独特のアイデンティティを感じさせてくれるのは、酵母のせいなのでしょうか?

そんな単純なものではなくて、洗いからはじまって、限定吸水、蒸し、麹造り、モト造り、モロミ醗酵、搾り、と一環した蔵の仕事がなせる技なのでしょう。

この友人もなかなか日本酒にうるさくなってきたせいか、この無濾過生原酒を燗付け。
悪くはないが、わたし的にはやはり冷やのほうがいい。


ほかに3種類の酒を飲んで、もう一回飛露喜を飲みたくなったので所望、そしてビックリ!

スッゴク甘く感じたのです。
人間の味覚は、甘味については温度が上がると強く感じる特性がありますが(例えばアイスクリームは冷えている限り美味しいですが、暖かくて溶けたものはマッタリして口につけることができません)、先ほど燗付けしたときはそんなに感じなかった。

その間、他の酒を飲んでいましたが、そんなに辛口の酒だったわけではありません。

そこで思い出したのは、宮城県大崎市で「伯楽星」を造る新澤杜氏が雑誌dancyuで語っていたこと。

研究熱心な新澤さんは、全国各地の酒の糖度を量ってきているそうですが、この10年間に確実に糖度は上昇しているとのことです。(100ml当たりの糖分量)

「甘いは旨い」の言葉通り、和食の美味い店などでもタレが甘めで、相当砂糖を入れていることが容易に想像できることがあります。
甘い方がインパクトが強いそうな。

我々が飲む日本酒はもちろん糖分無添加ですが、全般的な辛口から旨口への流れの変化が、計量的に計測している新澤さんによって証明されたとも言えるかも知れません。

伯楽星は、平均値の1/2を目安に酒造りをしてきていて、「しゃしゃり出過ぎない」酒造りを旨としているそうです。

さて、飛露喜の甘さは謎のままです。糖度計があれば測ってみたい。





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Last updated  2011/02/18 06:20:22 PM
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フジイ@ Re:瀧鯉・純米酒(神戸市東灘区・昔は木村酒造、今は桜正宗)(03/21) 震災前、酒蔵の門で眺めていたら杜氏のか…
よしたか@ Re:若竹・プレミアム純米大吟醸(静岡県島田市・大村屋酒造場)(11/05) 息子と静岡の娘さんとの婚約の席で、若竹…
星野 勝@ Re[2]:名人 安東焼酎のこと(08/09) 北岡さん ご丁寧にありがとうございます。…
北岡慶太郎@ Re[1]:名人 安東焼酎のこと 星野さん 色々と有り難うございました。近…

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