Ponyo Note

PR

×

プロフィール

ぽーにょ!

ぽーにょ!

カレンダー

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2026.09.13
XML

資産バリュー株とDOEの組み合わせで、東証プライム企業を探すシリーズ。

クラボウ、青山商事、三菱製鋼に続いて、今回はジャノメを見てみます。

ミシンの会社という印象が強いですが、株価や財務を見ると、なかなか気になる銘柄です。

2026年9月11日時点で、

・株価 1,314円
・時価総額 約223億円
・PBR 0.63倍
・予想配当利回り 4.57%

となっています。

ジャノメは、 DOE3%以上と連結配当性向40%以上を目安 に配当を決める方針です。

低PBR、高配当、DOE採用。今回のシリーズにも合いそうです。ただ、数字を見ていくと、単純に「財務がいいから割安」とは言い切れないところもありました。

私はジャノメを保有していませんが、資産の中身と配当を続ける力を調べてみました。

ミシンだけの会社ではない

ジャノメの中心は家庭用ミシンです。海外にも販売しており、2027年3月期第1四半期は北米やアジアなどで販売が伸びました。

ほかに産業用ロボットなどの産業機器事業、ソフトウェア開発などのIT関連事業もあります。

ただ、足元では家庭用機器が利益の中心です。産業機器は第1四半期に赤字でした。

2027年3月期の会社予想は、

・売上高 420億円
・営業利益 30億円
・純利益 20億円

です。

時価総額約223億円に対して売上高は420億円。ただし、売上高が時価総額より大きいだけで割安とは判断できません。利益をどれだけ安定して出せるかが大切です。

総資産約518億円の中身

2026年6月末の総資産は約518億円です。

主な資産は、

・現金及び預金 約90億円
・売上債権 約81億円
・商品、仕掛品、原材料などの在庫 約125億円
・土地 約98億円
・建物などを含む有形固定資産全体 約163億円

となっています。土地は有形固定資産全体の内数です。

一方、負債は約158億円、純資産は約360億円。親会社の株主に帰属する自己資本は約350億円で、自己資本比率は67.5%です。

時価総額約223億円と比べると、帳簿上の自己資本は大きい。PBRが1倍を下回る理由が分かります。

現金はある。でも資産すべてが自由に使えるわけではない

現金約90億円に対して、短期借入金は約22億円です。この点は、前回取り上げた三菱製鋼より財務に余裕があるように見えます。

ただし、現金をすべて配当や自社株買いに使えるわけではありません。在庫の仕入れや事業運営にもお金が必要です。

また、土地約98億円は魅力的に見えますが、事業で使う土地なら簡単には売れません。在庫約125億円も、帳簿上の金額でそのまま現金に換えられるとは限りません。

資産は厚い。ただ、それをいくらで現金化できるか、事業でどれだけ利益を生めるかは別の話です。

DOE3%と配当をどう見るか

ジャノメの年間配当は、2026年3月期の55円から、2027年3月期には60円へ増配する予想です。

会社予想の1株利益は117.44円なので、予想配当性向は約51%。予想どおりの利益が出れば、利益の範囲内で配当を支払う計算になります。

ただし、DOE3%は「必ず減配しない」という約束ではありません。会社が示しているのは、 累進配当を意識し、DOE3%以上かつ連結配当性向40%以上を目安にする という方針です。

ここで気になったのが、DOEの基準になる「資本」の中身です。

2026年6月末の貸借対照表には、

・株主資本 約233億円
・その他の包括利益累計額 約117億円
・両者を合わせた自己資本 約350億円

という違いがあります。

その他の包括利益累計額には、土地の再評価による差額や、海外子会社の資産を円換算した際の差額などが含まれます。

同じ「DOE3%」でも、会社がどの資本を、どの時点の金額で計算するかによって、数字の見え方は変わります。 DOEを比較するときは、率だけでなく計算方法も確認したい ところです。

私が好きな「資産価値が上がれば、DOEを通じて配当にもつながるかもしれない」という見方も、ジャノメにそのまま当てはめるのは早そうです。

PBRが低い理由は、利益を生む力かもしれない

ジャノメの2026年3月期のROEは1.7%でした。

自己資本比率が高くても、利益を十分に生み出せなければ、株価が帳簿上の資産価値より低く評価されることがあります。

会社もこの課題を意識しており、中期経営計画ではROE8%以上、PBR1倍以上を目標に掲げています。

2027年3月期第1四半期は、売上高約105億円、営業利益約8億円と前年同期から大きく改善しました。

一方、営業利益には米国関税の還付による押し上げもありました。 第1四半期の好調さが、そのまま1年間続くとは限りません。

家庭用ミシンの販売を伸ばせるか。赤字の産業機器を立て直せるか。そこを確認したいと思います。

私の考え

ジャノメは、PBR0.63倍、予想配当利回り4.57%に加え、現金もあり、自己資本比率も高い会社です。

三菱製鋼が「業績回復とDOEによる増配を期待する景気敏感株」だとすれば、ジャノメは 財務の厚さをどう利益につなげるかを見る銘柄 だと感じます。

私は今すぐPBRの低さだけで買いたいわけではありません。

会社予想の純利益20億円を達成できるか、産業機器の赤字が改善するか、そして増配を無理なく続けられるかを追っていきたいです。

資産を持っていることは魅力。でも、その資産から利益を生み出せて初めて、割安さが見直されるのだと思います。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.09.13 21:50:03
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: