食いしん坊ぽっぽの日記

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今日は久し振りの昼・夜演劇三昧の日
歳を重ねていくたびに体力の限界を感じ、昼・夜公演連続観劇なんぞとくとご無沙汰になっていた。
というより、夜公演さえ足が遠のき 「出来れば昼公演が原則」 となんと軟弱になったものか

当初、今日は「冬の絵空」オンリーだった
しかし、いくら暗い題材とはいえ新感線「リチャード三世」を1回で見納めするとは 最低でも2回は見る という信条に反しているではないか
それだけでも、絶対悔いが残ると思い、急遽夜公演を追加したのだ。
先週のリチャード三世の感想から、吉と出るか凶と出るか・・まぁ、新感線は一度で解釈できないことは多々あるので、何かしら得るものはあると信じて体力の限界を感じつつ今日を迎えたのでした。

まずは腹ごしらえ　たまにはちょっとオサレカフェにでもと カフェマメヒコ へ
オサレに過ごすのもお金がかかるのね

そして、世田谷パブリックシアターでの昼の部 「冬の絵空」 へ

当初、ポスターを見たとき、新感線の真似？と思った。
力の入ったポスターに似合う芝居になっているのか
新感線公演で参加していないじゅんさんがこちらに参戦ということでどんな芝居になっているのか・・じゅんさんをどう活かしているのか見届けてやろう。そんなちょっと意地悪な気持ちもあって見ることにした。
後で考えたらストーリーはぜんぜん読んでなかったし。。(じゅんさん見たさのみ)

キャスト
藤木直人　橋本じゅん　中越典子
中村まこと　片桐仁　伊達暁　新谷真弓　六角慎司
内田滋　小松利昌　前田悟　武田浩二　八十田勇一
松尾貴史※　粟根まこと※　加藤貴子
生瀬勝久

キャストはまずまず
じゅんさんをはじめ 生瀬さん

世田谷パブリックシアターはこじんまりしている。
私達の席は２階の一番後ろだったけど、全体を見渡せてかえって良かったかも。。
パンフはまずは芝居を見てから考えよう(2000円のパンフの買う価値があるかどうか)

しかし、その心配は無用だった。
途中休憩で即パンフを購入するほどストーリーに引き込まれた。

ストーリー
時は元禄。
人気役者・沢村宗十郎（藤木直人）は豪商・天野屋利兵衛（生瀬勝久）に、娘のおかる（中越典子）を嫁にしたいと嘆願するが、まったく相手にされない。
大石内蔵助（橋本じゅん）は城主・浅野（中村まこと）の切腹、お家取り潰しが決まった後も、討ち入りにはやる家臣たちを抑え、まだ討ち入りの機は熟していないこと、そして各々の身の振り方を考えるよう説く。
天野屋は赤穂の家臣たちが討ち入りすることを期待していた。しかし、大石にその意志がなく赤穂浪士の評判も落ちていることを嘆いた天野屋は、一計を案じ、宗十郎に、あることを条件におかるを嫁にやると持ちかける。
それは、宗十郎扮する偽の大石内蔵助に悪者退治をさせ、赤穂浪士たちの評判を回復させるとともに、討ち入りへの機運を盛り上げることであった･･･。

様々なブログでの感想では藤木さんの力量を疑問視していたけどそれはそれ
初舞台で他の舞台役者さんと肩を並べられるはずもない
だって、他の役者人は劇団で本領発揮している人達ばかりなんだから。
藤木さんもそんな人達に支えられてこの舞台をきっかけにして芝居の面白さを感じ成長してくれたらそれで良いんじゃないの？
誰だって最初から完璧なわけもないし。。(リチャード三世の安田成美と同じ立場って感じ)

そんな中で中越典子さんはびっくりした。
あっぱれ!!さんま新教授というバラエティーで見る程度で何の知識も興味もなかった。
冒頭のシーンで登場してきた琵琶を奏でる尼
「えっ？本物の琵琶奏者？」と思えるほどの迫力があった。
あの声で全体がピンと引き締まったって感じ。
あんなに上手な役者とは知らなかった。。

ラーメンズの仁さん
好きだわぁ
あのぬるさとあの恐ろしいほどの切り返し
シロ　適役だわ

そして、じゅんさんと粟根さんのシーン
新感線モードでC=(^◇^ ; ホッ！としたわ
粟根さんの吉良のホモっぷりといい好き勝手状態
と比べて大石演じるじゅんさんの芝居
生瀬さんはもちろんだけど、この芝居って主役はじゅんさんだろう
見終わった瞬間、そう口に出すほどの芝居だった。
他の役者のギャグの中でひとり苦悩と戦うじゅんさん
切なかったわぁ・・・・・ギャグなしのじゅんさんの存在感があまりにもありすぎだ。

いやあ、面白い芝居だった
ストーリーといい舞台の演出といい見応えはあったわ
もう少し芝居を長くて大石・天野屋利兵衛の心の葛藤を表現しても面白かったかなぁと想ったりして。
ラストの桜吹雪
やっぱり新感線の阿修羅城の瞳同様　桜の儚さが芝居をいっそう物語るわとうるうるしちゃったわ

藤木さんじゃなければ、この役は誰が適役だったか

まぁ、そんな愚問は忘れよう。。。

夜の部に続く・・

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