東方見雲録

東方見雲録

2003.08.30
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カテゴリ: 2003
水元で耕作体験教室(染め織り体験)用のタデアイが花をつけ始めた。

明治初頭、日本を訪れた英国の化学者アトキンソンは、藍の色をジャパンブルーと名づけ、ラフカデオハーンは藍染めの暖簾や仕事着がみられる日本の風景を愛した。

藍色は日本の色。

その藍色を生み出すのがタデアイ。その原理は以下のようだ。

わたくしたちが身に着けるブルージーンズの青はインジゴ(現在は合成染料)という色素で染められている。

そのインジゴの素はタデアイの葉に含まれている。
それは、葉の細胞の中にインジカン(インドキシルとブドウ糖とが結合した形)という配糖体で存在。

インジカンは水溶性で無色。このインジカンが細胞から外に出ると、周囲にある酵素の働きで糖が離れ、インドキシルという物質になる。

インドキシルは空気にふれ、酸化されると藍色の色素インジゴになる。
インジゴは水に溶けないので、藍色として布に固定される。

わたくしたちが道端などでよく見かけるイヌタデ(別名、アカマンマ)にはインジカンという物質がないため青く染まらない。

もっとも、インジゴを作る植物はタデアイ(タデ科)だけではない。
ヤマアイ(トウダイグサ科)、インドアイ(キツネノマゴ科)、リュウキュウアイ(マメ科)でもインジゴが採れる。

日本においてはタデアイであった。
阿波が特産。

日本の近代化とともに仕事着としての藍色は減り、ファッション性の強い藍使いに移行したように思える。

ラフカディオ・ハーンは来日した時、横浜の風景を青味がかったものと表現した。
初めて見る日本の輝き、感動の色だったのだろうか。
それともそれは、失われ行くジャパンブルーを予感しての心象だったのか。


生葉染め



http://www.e-l-be.net/kousaku/namaba.htm
アイ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/ai.html
ジャパンブルー
http://www.fujiclean.co.jp/story/vol02/part201.html






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