東方見雲録

東方見雲録

2023.08.05
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カテゴリ: 文化


© 毎日新聞 提供

峰守さんは「鏡花が小説の参考にした江戸期以前の文学だと、妖怪というのは人間に悪いことをしようとして結局退治されてしまうような『愚かなやられ役』や『悪役』が多かった」と指摘する。一方で、「鏡花の作品では、近所の森や海からふっと迷い込んでしまうような現実世界のすぐ近くに“異界”はあり、そこにはすごい力を持ったものたちがいて、気さくなのだけど怖いところもあって……と、そうした存在として『妖怪』が出てきます」と話す。

 「悪役や時代遅れの迷信ではなく、もっと自由で神秘的な存在が私たちのすぐ近くに確かに“いる”」

 「鏡花流の妖怪像」をそう解説する峰守さんは「そうした妖怪像は現代のマンガなどではすっかり定番だと言えます」と語り、「(言い換えれば)私たちのすぐ隣には妖怪たちの世界があって、妖怪は妖怪で勝手に生きているという世界観。これは水木しげる(1922~2015年)が『ゲゲゲの鬼太郎』で描く『ゲゲゲの森』の妖怪像でもあり、そうした妖怪像や世界観を繰り返し作中で書くことで定着させた人が鏡花なのではないでしょうか。そうした『鏡花の妖怪像』は、たとえそれが鏡花の影響だと認識していなくても、現代の漫画や小説といった作品の中に受け継がれていると思います」と影響の大きさを語る。
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峰守ひろかず
 滋賀県在住。第14回電撃小説大賞で大賞を受賞し、2008年に「ほうかご百物語」でデビュー。妖怪をテーマにした小説を数多く手がけ、作品に「金沢古妖具屋くらがり堂」「今昔ばけもの奇譚」「絶対城先輩の妖怪学講座」「ゲゲゲの鬼太郎(テレビアニメ第6期ノベライズ)」など。
引用サイト:毎日新聞  こちら

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関連日記:2023.08.03の日記 こちら





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Last updated  2023.08.05 08:00:10
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