東方見雲録

東方見雲録

2023.09.23
XML
カテゴリ: ランドスケープ
元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏は「神宮外苑再開発反対派の主張は的外れだ」と主張するーー。

神宮外苑の森は、自然のものではなく、最初から人工林だ
なぜ、神宮外苑のイチョウ並木が美しいのかといえば、ずっと人間の手によって守られてきたからだ。あるときは植樹し、生長を待ち、場合によっては伐採する。人工林であるからイチョウ並木は美しいのである。原生林には原生林の美しさがあろうが、少なくとも、神宮外苑の森とは誕生から今日まで、ずっと人工林であり、これらを「守る」という意味は、伐採はダメということにはならないのである。
・・・・
守るべきはイチョウ並木であって、イチョウの木1本1本ではない
神宮外苑のイチョウは、一般的なイチョウであり、特に保護が必要とされる品種ではない。新宿御苑のイチョウの種から育てられたものであり、このことは一定の文化的価値があるのかもしれないが、再生産可能なものであることも事実だ。

戦後の1947年に建てられた秩父宮ラグビー場は、貴重な建築物ではない。また、このラグビー場が建設されたことで伐採された木の存在も無視している。

結局のところ、私たちが守るべきものが、神宮外苑にあるのだとすれば、あの「イチョウ並木」であるということだ。この平尾氏のいうように「イチョウの木」の一本、一本を守らなくてはいけないのだとしたら、立派なイチョウ並木や歩行者の安全性が確保できなくなる。まったく無意味な議論だ。



引用サイト: こちら





さらに、球場の解体から竣工(しゅんこう)まで計5年以上かかり、成瀬氏は「その間、神宮球場からの収益が断たれると明治神宮全体の運営に支障をきたす」と強調した。

新球場の位置が観光名所のイチョウ並木から約8メートルと近く、生育に影響を及ぼすとの指摘については、球場全体か一部を縮小して並木から遠ざける案や、根を傷めない工法への変更を検討しているという。成瀬氏は「イチョウの保全を第一に、いろいろな案を組み合わせて進めていきたい」と話した。

都市計画に詳しい国土計画協会・大西隆会長の話

「明治神宮外苑再開発では『公園まちづくり制度』を適用した事業計画の中で、明治神宮などの地権者側から三井不動産や伊藤忠商事側への容積率移転(エリア内の一部建物を高層化しないことで余る容積を別の高層ビルに譲ること)により、超高層ビルの建設を可能とした経緯がある。移転の対価で巨額が地権者側に動くとの複数の報道があるものの、当事者から明らかにされていない。こうした不透明さが再開発事業に対する不信感を助長している。明治神宮は神宮球場や明治記念館のほか駐車場の利用料に至るまで、さまざまな収益をあげており、営利活動の規模は非常に大きい。神宮全体の運営のためにさらに収益を上げることが再開発の目的ならば、収支の詳細を開示しなければ都民の理解を得るのは難しい。神事に関する収支まで全てとは言わないとしても、収益事業部分については細かく開示すべきだ」
引用サイト: こちら

打開策は「クラファン」? 「良いアイデアではないかもしれませんが...」自民議員が提唱 こちら
船田氏は、この点を念頭に「国会議員の立場として、関係する国の機関に対してさらに働きかけを強める必要を痛感した」と述べた。具体的には、(1)古都保存法や都市緑地法といった法律が神宮外苑の緑にも適用できるか、文科省や環境省に働きかける、(2)事業者の一角を占める日本スポーツ振興センターは文科省の外郭団体なので、文科省を通じて働きかけるという2点を挙げた。

「内苑を守るために、外苑でお金を稼ぐという構図」
神宮外苑の多くは明治神宮が保有・管理しており、そのコストが財政難につながって再開発を後押ししているとの見方もある。この点について問われた船田氏は、
(以下引用)
「明治神宮の現在の財政状況についてはつまびらかにしていないが、今回のことで、やはり明治神宮の内苑を守るために、外苑(の再開発で)でお金を稼ぐという構図になっているということは容易に理解される」

と指摘。公金の支出は、宗教法人への支出を禁じた憲法89条を理由に「それはできません」と否定。続けて、「良いアイデアではないかもしれませんが...」と断った上で、国立科学博物館がクラウドファンディングでコレクションの保存に必要な資金を調達したエピソードに言及。
・・・・
今回の神宮外苑をめぐる問題は、13年に東京都が「公園まちづくり制度」を制定したのを期に、外苑の公園指定を一部解除して高層のオフィスビルを建設できるようになったという経緯がある。イコモス日本国内委員会の石川幹子理事は、
(以下引用)
「(今回の件で)防波堤のようなものが決壊すると、日本の特に都心、地価が高いところ」

で同様の開発が進む可能性を指摘し、警鐘を鳴らしていた。
(以下引用)
「規制緩和で、都市公園を削除して外苑と同じような手法を適用すれば、労働しなくても、額に汗をしてせっせと働かなくても、ばく大なお金、利益が労力なしに法律を変えるだけでできる。外苑は本当にここで守らないと、皆さんのいろいろなふるさと、大事な日本の大都市が粉々になるという危機感を私は持っている」

背景に明治神宮の財政問題…でも公金支援は難しい 議連・船田氏「クラファンも一つの道」 こちら


  TBS   こちら
日本イコモスの国内委員会は、回答期限を過ぎた11日現在、事業者と都の双方から回答が届いていないことを明らかにしました。

事業者の三井不動産は「個別の団体への対応は回答を控える」としたうえで、「ウェブサイトに見解を示している」としています。

また、都は「法令に従い、適切に手続きを進めている」などとして、イコモスに対し回答する予定はないと説明しています。

日本イコモスの国内委員会は「引き続き、神宮外苑の未来を見据えた協議を進めていく」としています。

2023.10.06  令和の献木プログラム   一般社団法人 神宮外苑みどりプロジェクト   こちら

2023.09.29 神宮外苑の樹木伐採、年明け以降 再開発アセスメント見直しへ 引用サイト: こちら
東京・明治神宮外苑の再開発を巡り、事業者代表の三井不動産は29日、樹木の伐採本数を減らす具体策を盛り込んだ環境影響評価(アセスメント)の見直し案を、年末か年明けに東京都の審議会に提出する方針を明らかにした。今月以降に実施予定だった新ラグビー場整備に伴う中高木の伐採は、年明け以降にずれ込む見通しとなった。

 都が、伐採の着手前に具体的な保全策を提示するよう要請していた。

 再開発は老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場を、場所を入れ替えて新築し、高層ビル2棟を建てる。今年3月に神宮第二球場の解体工事が始まっており、今月以降に周囲の樹木伐採が始まる予定だった。
 事業を巡っては樹木の大量伐採や、シンボルであるイチョウ並木への悪影響を懸念する声が上がっている。

参考サイト:神宮外苑の樹木伐採に東京都が「待った」 保全の具体策を求められた三井不動産は「真摯に受け止める」 こちら
東京・明治神宮外苑地区の再開発を巡り、東京都は12日、事業者の三井不動産や明治神宮など4者に、神宮第2球場周辺の樹木の伐採を始める前に、伐採本数を減らすなど樹木保全の具体策を示すよう要請した。伐採は月内にも始まる可能性があるが、都が「待った」をかけた形となった。

サザン「“神宮外苑問題”歌った新曲にテレビ局が過剰反応」報道も世間は「忖度」に猛反発 こちら
桑田佳祐が発表した新曲「Relay~杜の詩」を使用したユニクロのCMが9月18日からオンエアされている。ところが、この曲を巡りテレビ関係者の間で「取扱注意」の過剰反応を引き起こしていると、9月12日発売の写真誌「FLASH」が報じていたのだが…。

ちなみに、桑田が9月2日に自身のラジオ番組で初オンエアした同曲は、高さ約200mの高層ビルが建設され周囲の樹木3000本が移植・伐採される計画が含まれ、環境破壊への懸念から多くの住民や故・坂本龍一さんをはじめ文化人らも反対を表明している神宮外苑の再開発への「懸念」を表明したものとも報じられ、賛否が巻き起こっていた。が、桑田はその後、賛成、反対ではなく、みんなで意見のキャッチボールができるようなキッカケになればいいといった、曲に込めた思いをあるインタビューで明かしている。
「Relay~杜の詩」 こちら

参考サイト:ちばてつや氏が神宮外苑再開発に言及 外苑の樹木は「大切な大切な宝物」 こちら

参考サイト:「スクラップ&ビルド」は時代遅れ。専門家有志が小池都知事に見直しを求める こちら
神宮外苑再開発をめぐり、420名の建築や都市計画、造園、環境や経済の専門家からなる有志団体が9月11日、施行認可の撤回を求める要請書を東京都の小池百合子都知事宛に再提出した。
・・・・
専門家有志が要請書で指摘しているのは、再開発を巡る次の9つの問題点だ。
・緑地の一部が破壊される
・風致地区制度をないがしろにした計画である
・歴史的価値のある建築物が失われる
・都市防災拠点が縮小する
・公園まちづくり制度を誤用している
・都市公園区域に超高層ビルが建設される
・環境影響評価の進め方に問題がある
・膨大なCO2が排出される

このうち、環境影響評価の進め方については、日本イコモス国内委員会が2023年1月に事業者の提供した環境影響評価書には「誤りや虚偽がある」と指摘し、再審査を求めていた。
追記
関連日記:2023.11.23の日記  ヒートアイランド  こちら

関連日記:2023.11.12の日記  ロッシェル・カップ  こちら

関連日記:2023.11.12の日記  国立競技場 天空の散歩道   こちら

関連日記:2023.11.12の日記  神宮の森エリア 散策   こちら

関連日記:2023.09.16の日記  イコモス記者会見  こちら

関連日記:2023.05.29の日記  イコモスとは  こちら

関連日記:2023.05.29の日記  外苑の環境資産評価  こちら

関連日記:2023.05.07の日記  イチョウ並木現況写真  こちら

関連日記:2023.05.06の日記  明治神宮野球場 球場史  こちら

関連日記:2023.05.05の日記  外苑創建の趣旨  こちら

関連日記:2023.05.04の日記  東京体育館現況  こちら

関連日記:2023.05.03の日記  明治公園改造計画  こちら

関連日記:2023.03.05の日記  都市計画明治公園  こちら

関連日記:2023.02.19の日記  アセス見直し、認可  こちら

関連日記:2023.02.16の日記  容積移転の公園利用  こちら

関連日記:2023.02.04の日記  公募設置管理制度(Park-PFI)  こちら

関連日記:2022.08.19の日記  伐採本数見直し  こちら

関連日記:2022.02.14の日記  樹木の保護、伐採  こちら

関連日記:2022.02.05の日記  イチョウ並木設計者・折下吉延  こちら

関連日記:2022.02.23の日記  風格ある景観づくり   こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.05.14 05:56:55
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: