東方見雲録

東方見雲録

2024.01.18
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カテゴリ: 政経





上の表は、世界の水産物の生産量をまとめたものです。1970年代から1980年代の前半にかけて、長期にわたり世界最大の生産量を誇った日本。ところが2021年には、ついにトップ10からもずり落ちてしまいました。

トップ10の国を見てみますとロシア・アメリカ・ノルウェーといった国々は冷たい海を主漁場としています。しかし残りのインドネシア・インド・ベトナム・ペルー・バングラデシュ・フィリピンといった国々はいうまでもなく、海水温が低い海域を主漁場にしていません。

つまり「海水温の影響」で魚が獲れなくなっているのであれば、なぜ東南アジアの国々の漁獲量は減っていないのでしょうか? さらに養殖を外して天然物だけに絞って漁獲量の推移を見てみましょう。


上のグラフは、漁獲量のトップ10の国々のうち、冷たい海を主漁場とするロシア・アメリカ・ノルウェーを除いた国々の漁獲量推移を示しています。

青の折れ線グラフが日本の漁獲量推移です。わが国だけが、右肩下がりに減り続けていることがわかります。一方でインドネシア、ペルー、インド、ベトナムといった国々は減少どころか増加傾向にあり、日本の漁獲量をどんどん追い越しています。なおオレンジ色のペルーの漁獲量の凸凹が激しいのは、主力魚種であるアンチョビの漁獲量の変動が大きいのが主な理由です。

こうして客観的なデータから眺めてみると、海水温の上昇だけが魚が減っている原因ではないことに気付くはずです。また魚の資源が海水温の上昇により、いくらか北上している傾向はあります。しかしながら、東南アジアの国々の水産物資源が、日本の沖合に回遊して漁獲量が増えているということもありません。上の表をご覧いただくと、1980年代にいかに日本の漁獲量が多かったのか、そして他国と比べて極端に漁獲量が減少していることがわかるはずです。
・・・・
各国は自国で魚が獲れなくなった分を輸入で補おうとします。さらに人口増加や経済の発展で買い付け力が強化されてますます日本にとって輸入は難しくなります。



引用サイト:東洋経済オンライン   こちら





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Last updated  2024.01.18 08:00:10
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