東方見雲録

東方見雲録

2024.05.24
XML
カテゴリ: ものづくり


© 朝日新聞社

東南アジア原産のオニテナガエビ。山梨県甲斐市の株式会社「陸作」が、市内の玉川温泉横の養殖場で温泉水を利用して育てている。その数10万匹以上。社長の今村秀樹さん(53)は「卵から半年で出荷できるほど成長が早く、何より味が良い。海なし県でも大量生産できるよう試行錯誤してきた」と話す。
・・・・
今村さんは甲府市出身。子どもの頃から生き物が大好きで、昆虫採集や釣りに熱中し、自宅で飼育した。高校卒業後は人材派遣業で成功を収めたが、10年ほど前から「自分の好きなことをやりたい」と、養殖業への進出を考え始めた。そこで見つけたのが、タイなどで人気があるオニテナガエビの釣り堀。「これだ、と直感して手探りで養殖を始めました」

 ところが失敗続きだった。8年前、初めて卵からかえった幼生は2日で全滅。オニテナガエビは共食いが激しく、あっという間に数が減る。えさ、水温、水流など条件を変えながら、生存率を上げていった。子どもの時から培った観察力が役だったという。

 「大切なのはエビとの対話です。『はらが減った』とか『水が汚い』とか。今では9割方エビの気持ちがわかるようになりました」

 特許を取った養殖施設では、卵からの生存率が約8割にのぼり、「陸作信玄エビ」の名で高級料亭やレストランに出荷している。価格は1キロ2万円超で、場合によっては伊勢エビより高いという。

 そして6月、今村さんが「長年の夢だった」という施設がオープンする。オニテナガエビを釣って、調理もできる「エビ釣りレストラン」だ。



 「8年間は長かったが、このエビを広めたいと、諦めなかったから結果につながった。のんびり釣りを楽しんで、唯一無二の味を体験してほしい」。プレオープンは6月1日、中旬以降正式に営業する予定だ。(米沢信義)

6月のオープンをめざす「エビ釣りレストラン」の釣り堀部分。釣りをしながらカウンターで調理したエビを食べることもできる=2024年5月10日、山梨県甲斐市岩森、米沢信義撮影

引用サイト: こちら

関連日記:2022.12.04の日記   こちら

関連日記:2022.12.17の日記   こちら

関連日記:2023.11.14の日記   こちら

関連日記:2024.01.16の日記   こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.05.24 08:00:12
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: