東方見雲録

東方見雲録

2024.10.29
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カテゴリ: 生命


これまで、生物の状態は生と死の2つしかないと思われてきた。ところが、最近の研究では、生でも死でもない「第3の状態」の存在が明らかになってきたという。研究者たちによると、「第3の状態」は死んだ生物の細胞が死後も機能し続けることで発生するとのこと。しかも、生きている間にはなかった新たな能力を獲得し、多細胞生物として"蘇る"場合もあるそうだ。
引用サイト: こちら
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学術誌「Physiology」に掲載されたこの研究は、シアトルのワシントン大学のピーター・ノーブル教授と、カリフォルニア州ドゥアルテのシティ・オブ・ホープ国立医療センターのアレックス・ポジトコフが主導した。

「生と死は伝統的に対立するものと見なされています」と研究者たちはThe Conversationの記事に書いています。

「しかし、死んだ生物の細胞から新たな多細胞生命体が出現すると、従来の生と死の境界を超えた『第3の状態』がもたらされるのです」

細胞は死後も生き返る
この第3の状態では、特定の細胞に栄養素、酸素、生体電気、または生化学的なシグナルが与えられると、新しい多細胞生物に変化する能力を持ち、死後も新しい機能を示します。


引用サイト: こちら

言葉の森:「ゼノボット(xenobots)」と呼ばれる多細胞生物
幅およそ1mmという小ささながら、そのポテンシャルは膨大なり。

タフツ大学、バーモント大学、ハーバード大学ヴィース研究所の研究者らによって新たに開発された「xenobot」は、寿命の長さが数日〜数週間あるという生体ロボット。米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)で新たに発表された研究によると、"再構成可能な生物"と言い表されています。人工生体ロボットとは一体どのようなもので、どう作られたのか、そしてどのような分野で役立つのでしょうか?

100%生物学的材料から構成
プレスリリースで「これは最新の生体ロボットです。従来のロボットでも、有名な種類の動物でもありません」と説明するのは、バーモント大学のロボット技術者で、研究の共同リーダーを務めるJoshua Bongard氏。

研究者らは、この生体ロボットを「生命体」や「有機物」というように描写しています。これは、xenobotsが自分で何か食べたり、繁殖したり、外部刺激に対して反応したりすることがないためでしょう。ただ同時に、100%生物学的材料から構成されていること、さらに細胞から供給されるエネルギーを生成したり、意図的に移動したり、怪我を修復したりできることを踏まえると生き物に近い動きができることもわかります。xenobotが真の意味で生きているかどうかについて今ここで議論をすれば長くなりそうですが、人工的に構築された生命体の前駆体であることには間違いないでしょう。

できること
xenobotは、現在の基本的な状態に手を加えずとも非常に役立つことが期待されています。研究者らによれば、最終的には体内に薬物を送達したり、環境修復を支援したり、生物学への理解を向上させることだってできると考えられています。

タフツ大学の研究者で研究の共同著者であるMichael Levin氏は、プレスリリースで「有害な化合物や放射能汚染」を探し出し、海洋でマイクロプラスチックを集め、「プラークを削るために動脈内を移動する」ことができると示しています。

また、スチールやプラスチックを一切含まない生分解性であることから、自然や体内に送り出しやすいことも指摘できます。おそらく分子ナノテクノロジーや生物工学バクテリアなどと組み合わせれば、不必要な物質を不活性で無害な形に変換することもできるでしょう。

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言葉の森:「アンスロボット(anthrobots)」という多細胞生物

アンスロボットの研究は、かつてハーバード大学ウィス研究所のマイケル・レヴィン博士とバーモント大学のジョシュ・ボンガード博士が、カエルの胚細胞からつくりだした「ゼノボット(Xenobots)」という別のバイオボットの研究がベースになっている。ゼノボットの場合、通路を移動したり、物質を集めたり、傷を治療したり、何度か自己複製したりといったことが可能だった。しかし、これらの驚異的な能力が両生類の細胞が基になっていることに由来するのかどうか、そしてほかの生物の細胞からもバイオボットを生み出せるのかはわかっていなかったのだ。

『Advanced Science』で発表された研究は、その問いへのひとつの答えとなっている。現在はタフツ大学に所属するレヴィンと博士課程に在籍していた(現在は博士研究員)ギゼム・グムスカヤの研究によって、遺伝子改変なしでヒトの気管支上皮細胞からアンスロボットと呼ばれるバイオボットをつくれることがわかったのだ。

ヒトの細胞でバイオボットを生成できるかどうかを調べるべく、今回の研究では成人のドナーから提供された肺由来の気管支上皮細胞が使われた。これらの気管支上皮細胞は通常、 肺の中で繊毛と呼ばれる毛状の突起物で覆われており、前後に繊毛を波打たせて気道に入った微小な粒子を排出しながら“掃除”する。



アンスロボットの表面に繊毛(黄色)がさまざまなパターンで分布していることを示す画像。繊毛の表面パターンはさまざまな運動パターンと相関している。 Photograph: Gizem Gumuskaya, Tufts University
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Last updated  2024.10.29 08:00:10
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