東方見雲録

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2025.11.28
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カテゴリ: 政経
Gゼロ
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Gゼロという言葉は、政治学者のイアン・ブレマーとデビッド・F・ゴードン(英語版)によって作られた造語である。Gゼロは、イアン・ブレマーの著書『Every Nation for Itself: Winners and Losers in a G-Zero World』のメインテーマとなった。

これは先進国が優位性を享受していた G7 から、ブラジル・ロシア・インド・中国などのBRICS諸国を含む G20 へのシフトを認識していることへの言及である。また、 G2 (米中政府間の戦略的パートナーシップの可能性を示すためによく使われる)や、 G3 (中国主導の国家資本主義の台頭から市場経済民主主義を守るために、日米欧の利害を一致させようとする試みを指す)といった用語を拒否することでもある。

Gゼロが現在の国際秩序になったと主張する人々は、G7が時代遅れになったこと、G20では経済における政府の適切な役割について競合するビジョンが多すぎて、うまく調整された政策を生み出すことができないこと、中国はG2によってもたらされる責任に関心がないこと、アメリカ・ヨーロッパ・日本は国内問題にとらわれすぎて、経済・安全保障政策に対して共通の道筋を構築することができないことを警告している。



ブレマーは、中国の東南アジア諸国連合との取引や、アメリカの環太平洋パートナーシップ協定の進展など、地域的な解決策に焦点を当てることで、政府はG-ゼロに適応できると説明している。政府はまた、多様なパートナーとの関係を築くことができる。しかし、世界は「中国の台頭」「中東の混乱」「欧州の再設計」という3つの影響を受けているため、まだゼロに適応できない国が存在し得る。これらのイベントの影響を受ける国は、イスラエル、イギリスそして日本であろう。

ブレマーはGゼロ後の世界として、「米中協調」(G2)・「米中対立」(冷戦2.0)・「機能するG20」・「地域分裂」の4つのシナリオを想定している。
引用サイト:Wikipedia情報   こちら

関連サイト:イアン・ブレマーに聞く「世界が求める日本のリーダーシップ」 こちら

──米国は、ロシアのウクライナ侵攻を阻止できませんでした。これは、あなたが提唱したリーダー不在の「Gゼロ」時代を象徴しているのでしょうか。

もちろんだ。 プーチン大統領による侵攻の決断は、世界がGゼロだという強い認識に基づいてのことだ。まず、ロシアが2014年にクリミアを一方的に併合した後、 欧米は目立った反応を見せなかった。また、2018年に開かれたサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会には、多くの欧米指導者が詰めかけた。


2021年夏の米国のアフガニスタン撤退という一方的な決断も、米国は腰が引けているという印象を与えた。ドイツではメルケル首相が退任し、対ロシア強硬派でないドイツ社会民主党(SPD)が政権を握った。フランスのマクロン大統領は北大西洋条約機構(NATO)を「脳死」状態と呼び、防衛における戦略的自律性の道を探っている。

米国と同盟国は足並みがそろわず、NATOも主要7カ国(G7)も弱体化する一方、中国はロシアの味方だ。そうした理由から、プーチン大統領はウクライナや国際社会からの抵抗を想定しなかった。

だが、それは彼の大きな誤算だった。ウクライナ侵攻という大規模な「危機」が世界のシステムを揺るがせ、リーダーシップや国際機関の強化、西側諸国の協調を後押ししたのだ。米国の与党民主党と共和党の団結さえ促した。「危機の力」だ。米政界や西側諸国の分断が深まっているというプーチン大統領の見立ては正しかったが、侵攻という危機が分断の悪化に待ったをかけたのだ。
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──核戦争など、最悪のシナリオを防ぐために必要なことは何でしょうか。



改革はひと筋縄ではいかないからこそ、NATO強化や国連安全保障理事会の大刷新を迫られるような危機が必要なのだ。第1次世界大戦後に生まれた国際連盟は事実上の解体に追い込まれた。そして、第2次世界大戦後、戦争の脅威が現在の国連の創設につながった。世界は大きな危機をバネにして、改革などの行動を起こす。むろん、計り知れない犠牲が出る第3次世界大戦のような危機は論外だが。

欧州は、30年超にわたる「平和の配当」を失った。ベルリンの壁の崩壊以来、欧州で大規模な地上戦が起こるなどとは、誰も予想すらしなかった。だが、状況は一変した。戦争が、EUという世界最大の経済共同体に及ぼす負荷は計り知れない。そうした意味でも、ロシアは大きな脅威だ。

法の支配を信じ、国際舞台で市民社会の強化に向けて行動しようとする日本は、世界で、ますます重要な存在になっている。





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Last updated  2025.11.28 08:00:05コメント(0) | コメントを書く


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