東方見雲録

東方見雲録

2026.06.03
XML
カテゴリ: 郷土



中学卒業後16歳のときに、近所の神社のお世話をしている方に「神楽衣装を作ってみてはどうか」とすすめられたのがきっかけです。
師匠がいなかったので、その方が持ってこられた昔の衣装を見ながら、解いては真似をして、寝る間も惜しんで作りつづけました。
当時は歌や踊りが好きで宝塚に入りたかったんですが、身長が伸びなくて断念したんです。
代わりに神楽衣装に携わったら虜になってしまって、なにもかも忘れて取り組みました。
一着仕上げるのにかかる期間と費用はどれくらいですか
鍾馗(しょうき:石見神楽の花形演目)の衣装ですと神着(しんぎ)と鬼着(おにぎ)と一式作りますので、半年から8か月ほどかかります。
豪華な衣装なので、費用も450万円くらいになりますね。

こだわっていること、大切にしていることを教えてください

一番大切にしているのは「生き物」ですね。
唐獅子、龍、鶴、亀、虎などを立体的に刺繍した「生き物」は神楽衣装の命とも言うべきもので、その出来栄えで作品の生死が決まります。
例えば生き物の白い毛の部分には化繊ではなくヤギの毛を使っていますし、目玉についてはだいたい今はプラスチックのものを使うところが多いですが、ここでは別注でガラス工房に焼いてもらったものに色付けするという、昔ながらの方法で作っています。
それからこちらに掛けてあるのは先日使った衣装で、実は50年近く前に作ったものです。
50年も前に作った衣装が今も金色に輝いていることに皆さん驚かれるんですが、金糸は通常時間が経つと刺繍した糸が緩んで白く変色してしまうからなんですね。
そこで私は100年経っても着られる衣装を作りたい一心で試行錯誤を重ね、金糸を蝋引きして刺繍する方法を編み出しました。
そうすると刺繍した金糸が緩むことも変色することもありません。
そうやって苦心して作り上げた衣装を神楽の舞の中でうまく表現してくださっていると、いつも感謝しながら見ています。

引用サイト: こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.06.03 09:00:05
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: