東方見雲録

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2026.06.27
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カテゴリ: 政経
確かに国債の発行累計額は1342兆1720億円ある。さらに、2026年度の新規国債発行額は29兆5840億円の予定だ。対GDPもここ数年減ってきているとはいえ、2025年も230%になる。国民一人当たりも確かに1100万円にはなるであろう。

しかし、国債は政府の借金であり、国民の借金ではない。国民一人当たりで計算するのは間違っている。






財務省は国の貸借対照表(バランスシート=BS)を公開している(54ページ)。国債を含む2024年度末の負債は1483兆円であり、資産の合計は783兆円である。資産・負債差額がマイナス700兆円。これが政府の実質の負債額である。1483兆円の負債額の半分以下である。いくら負債があっても資産があれば、補うことができる。

しかし、それでも700兆円の負債額がある。日本のGDPよりは大きい。だが、国際的に認められた経済学的な分析では、政府会計を単独では見ず、中央銀行のBSを含めた統合政府の会計で評価する。国際通貨基金(IMF)も統合ベースで各国の財政状況を分析する。

そこで、日本の中央銀行である日銀と合わせた統合政府のBSを検討してみよう。

55ページに日銀のBSがある。2024年度末の資産が763兆円。負債が713兆円。純資産が約50兆円。「えっ、たった50兆円」と思うかもしれないが、実は負債に含まれている発行銀行券=日銀券(貨幣)と当座預金(市中銀行が日銀に預ける預金)は、事実上、無利子か極めて低い金利のため、経済上では負債とはみなされない。

発行銀行券は119兆円、当座預金は530兆円ある。あわせて649兆円。ここに、純資産の50兆円を合わせると699兆円。政府の負債が700兆円だから、統合政府であれば、負債超過は1兆円となる。大した額ではない。

さらに、ここにBSには出てこない政府の資産、徴税権が加わる。政府が国民から税を徴収できる権利のことだが、この資産価値が約600兆円とされる。

これを加味すれば、統合政府の実質的なBSは資産599兆円という、極めて健全な財政といえるのだ。
こちら

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関連サイト:高橋洋一氏の「統合政府」論から読み解く財政の未来   こちら

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関連サイト:高橋洋一信者のコメントに反論しておきます。   こちら

関連日記:2024.12.21の日記 日本政府「巨額の財政赤字」   こちら
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Last updated  2026.06.27 07:00:06
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