東方見雲録

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2026.07.19
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カテゴリ: 郷土





奥日野のたたら文化を伝える「伯耆国たたら顕彰会」(佐々木幸人会長)は、簡易製鉄炉を使ったワークショップ「ミニたたら操業」で得られた鉄塊「鉧(けら)」を使い、短刀を完成させた。地元の砂鉄と木炭から生まれた鉄を日本刀へと仕上げ、製鉄の歴史を今に伝える象徴として制作。完成した短刀は、10月開催の「生きいきひのふれあいまつり」でお披露目する。

 奥日野地域は、良質な玉鋼の産地として知られ、産出される高品質な「印賀鋼(いんがはがね)」は数々の名刀に使われたという。同会は2010年の発足以来、ミニたたら操業や古文書・遺構の調査を通じ、たたら文化の継承に取り組んできた。

 操業で生まれたけらの活用法として、歴史を伝えようと日本刀の制作を構想したが、予算面が課題だった。そんな中、倉吉市の研究家の紹介で鳥取市の刀鍛冶・大橋悠史さん(43)との縁が生まれた。大橋さんから、たたら製鉄で生み出された鉄を使って刀を作ってみたいという話があり、顕彰会がけらを提供することで、短刀の制作が実現した。

 4月から制作が始まり、6月に完成した。短刀は刃渡り約25センチ、全長約35センチ。大橋さんは「古刀に近い雰囲気の仕上がりになった。地元の人に喜んでもらえればうれしい」と話す。

 顕彰会は、完成した短刀を10月24日に日野町で開かれる同まつりで披露し、同町に寄贈する。展示や大橋さんによる講演会などを通じ、たたらの歴史や魅力を伝える。

 佐々木会長は「この短刀をシンボルに、良質な鋼を生み出した奥日野の魅力を発信し、平安時代の刀工・安綱や大原鍛冶の伝承が残る県内各地とも連携して、地域の歴史や文化を広く伝えていきたい」と話した。(高坂綾奈)
引用サイト:日本海新聞   こちら

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Last updated  2026.07.19 09:00:06
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