東方見雲録

東方見雲録

2026.08.20
XML
カテゴリ: 建築
個室で、窓辺に置いた家族写真越しに緑が見え、人の気配や料理の香りが扉越しに感じられる環境が「最期の場所」にあったらいい――。

 東北工業大学の石井敏教授(56)は、認知症や要介護の高齢者が住みよい施設について、建築の視点から30年超も研究している。
・・・・
特別養護老人ホームやグループホームなど「現場」に通う。なぜ廊下に座るのを好むのか。なぜ食堂が落ち着かず席を立ったのか。入居者と過ごし、理由をひもとく。

 その中で、新しい環境で居場所や生活リズム、人間関係を再構築していくことを「なじみ」という概念で表すことにした。そして、心地良い場所を選べることが、入居者の行動や認知機能、生活の質に影響することも突き止めた。

 「プライバシーの保たれた個室、外にはお気に入りの椅子、共用スペースには小上がり。お金をかけずとも、家具の配置、照明の当て方など工夫できることも多い」。入居者が穏やかに暮らすことで、介助者の心身の負担が減る利点もあるという。

 今年5月、国内建築界の最高峰「日本建築学会賞(論文)」を受賞した。21編の論文などで「ケア環境の建築計画学」という分野を切り開いた功績が認められた。


日本建築学会賞(論文)を受賞した東北工業大の石井敏副学長=2026年6月10日、仙台市太白区、手代木慶撮影
© 朝日新聞社



関連サイト:2026年日本建築学会賞 こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.08.20 09:00:06
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: