東方見雲録

東方見雲録

2026.08.20
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カテゴリ: 生命



代表的な延命治療を受けるか
・腎ろう
背中から腎臓に直接チューブを入れて尿を排出すること。がんの勢いが強くて尿管が圧迫され、尿管ステントが入れられないときに行うことが多く、チューブの先に尿を集める蓄尿バッグをつなげ、常にこれを携帯しなければならない。風呂にも入りにくく、仰向けに寝るのがつらい人もいる。

これは余命が半年延びて延命できたとしても、やりたくありません。いや、絶対にやりたくありません。しないでください。

・人工透析
治療内容は前述の通り。緊急の透析は動脈と静脈に太いカテーテルを入れて行うのでかなりの苦痛を伴う。

若ければやろうと思ったかもしれませんが、60歳を過ぎた今はやりません。

・胃ろう
おなかから胃に穴を開けて栄養を入れるチューブを造設すること。造設は簡単で、入れる時はつらいがその後の苦痛は少ない。



腸閉塞の治療はかなり苦しい
・イレウス管
腸閉塞になったとき、鼻から腸まで入れる太くて硬くて長いチューブ。小腸の奥のほうまで入れると2メートルくらいになる。

鼻にお箸を突っ込まれると思うだけでも恐ろしいのに、それより太くて長いものを死ぬまで入れるかもしれないとなると……。いくら腸閉塞で苦しんでいてもこれだけは勘弁してほしい。そもそも本来はしなくてよい処置。終末期に余分な点滴を控えると、腸液の分泌が少ないので腸閉塞にはなりづらいし、なったとしてもそこまでひどくならない。在宅で点滴をやめた患者さんのイレウス管を何回抜いたかわかりません。

・人工肛門(ストーマ)
手術で腸をおなかの外に出して人工的に作る便の排泄口。がんによる腸閉塞の場合、これによって延命が期待できるが、作っても、また別の部位が閉塞すれば役に立たないこともある。自分の意思とは関係なく排泄されるので、排泄口周辺の皮膚に便を受ける袋を装着しておかなければならない。しかし、がんが進行していたら、人工肛門にしても便が出ない患者は結構いる。

がん性腹膜炎の場合、腸閉塞→イレウス管→人工肛門は、多くの患者が通る終末期コースです。だから余命1カ月での人工肛門の手術は受けないと思います。

と、いくつか挙げてみましたが、最近は僕も60歳を超え、やがて必ず来るだろう死に向かう覚悟がだいぶできてきた気がします。余命1カ月ぐらいだなと思ったら、実際どう判断するのでしょう。自分がいったいどんな行動に出るのか? と考えると、むしろそのときが楽しみでもあります。

---------- 萬田 緑平(まんだ・りょくへい) 医師 「緩和ケア 萬田診療所」院長。1964年生まれ。群馬大学医学部卒業後、群馬大学医学部附属病院第一外科に勤務。手術、抗がん剤治療、胃ろう造設などを行う中で、医療のあり方に疑問を持つ。2008年から緩和ケア診療所に勤務し、在宅緩和ケア医として2000人以上の看取りに関わる。著書に『穏やかな死に医療はいらない』(河出書房新社)、『家で死のう! 緩和ケア医による「死に方」の教科書』(三五館シンシャ)など。 ----------

引用サイト:延命治療   こちら





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Last updated  2026.08.20 08:00:04
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