東方見雲録

東方見雲録

2026.09.05
XML
カテゴリ: 郷土
白と黒の魅力伝える一冊 白磁の人間国宝の父故前田吉久さん 生誕100年記念し遺族刊行 版画教育に力入れた側面も





小学校教諭の傍ら、郷土の自然を題材に木版画に打ち込んだ鳥取市河原町出身の前田吉久さん(1927~2020年)の版画集が、生誕100年の節目に遺族によって刊行された。白と黒のモノトーンを中心に、初期から晩年までの26点を収録。作家としてだけでなく、学校教育を通して版画の魅力を子どもたちに伝えた側面も浮かび上がる。

 前田さんの次男で白磁の人間国宝、昭博さん(72)=同町本鹿=が、親族所蔵の主要作品を1年がかりで編んだ。昭博さんによると、吉久さんは生前、同市内で複数回個展を開いたが、作品を一つの形にまとめたことはなく「父の供養になれば」と思い立った。

 白と黒を駆使して幹や節をクローズアップした杉木立の連作、板目を生かした雪の大山など郷土の自然を題材にした作品が並ぶ。「参道」は大胆な余白を使って真っ白に覆われた山村を表現。どのくらい雪が積もっているのかと、見る者の想像を駆り立てる。
・・・・
昭博さんは、仕事から帰った吉久さんが夕食を済ますと毎夜、自室で版木に向かって黙々と彫刻刀を動かす後ろ姿を見てきた。「ものづくりの楽しさや喜びを最初に教えてくれたのは父だった」とし、作陶の道に進んだことを家族が心配する中、応援し続けてくれたと振り返る。

 「版画と陶芸の技法は全く違うが、余分なものをそぎ落とした中から生まれる美しさや白からモノトーンの世界は父に通じるものがあり、不思議な縁を感じる。多くの人に活動を知ってもらえたら」と話す。(野木絢)

 ◇鳥取県立図書館、市立中央図書館で9月以降、閲覧できる。問い合わせは電話0858(85)0438、前田昭博さん。
引用サイト:日本海新聞   こちら



日本海新聞 0830

関連日記:2024.04.02の日記 こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.09.05 08:00:04
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: