「生態系サービスを、人間を中心に展開する概念のように捉えている方が一定数います。そうした人々は、自然の提供するサービスに値段をつけて売買対象にしようと考え、民営化、商品化などと結びつけようとします。これは誤解です。私たちは、人間と(人間以外の)自然の相互作用を探り、人間が自然にどう依存しているのかを知る"システム体系"を議論しているのであって、人間が自然からサービスを受けるという一方通行の話ではありません。より正確な見出しは、Valuing the Planet、(地球の価値を評価する)だったんです」(コスタンザ教授) ・・・・ これまで、世界の多くの国々は、主要な政策の目標としてGDPの成長を追求してきました。しかしコスタンザ教授は、これからはGDPの成長だけを唯一の基準とする従来のあり方ではない、新しい世界の見方が必要だと強調します。その手がかりとなるのが「ウェルビーイング(Well-being)」の概念です。well(良い)being(状態)からなる言葉で、これからの社会にとって重要なキーワードとして、色々なところで耳にする機会が増えてきました。