PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ
「黒百合姫の伝説」 (神秘の鶴間池)
<奥羽の霊峰、鳥海山麓にひっそりと眠る、伝説の池>
自然からの
(エァーメール)

湖面は、かがみの様に静かで・・・。
![]()
![]()
鳥海山麓の奥深く、ひっそりと眠る神秘の池には、
いにしえより「黒百合姫の伝説」が伝わる。

鳥海山麓の奥深く、踏み入ると・・・、
霊峰の頂が見えた。
![]()
![]()
その昔、奥羽州平泉の藤原氏は、東北の雄として時代の
栄華を極めますが、その後に鎌倉 頼朝の討伐を受け、
露の様にはかなく滅んでしまいます。

伝説の鶴間池は、深い森林に囲まれ、
神秘の沼として存在する・・・。
![]()
![]()
その時、藤原秀衛の妹君 万徳御前は危うくこの難を逃れ、
山深い鳥海山麓鶴間池の辺に隠れ住むことになりました。
そして、この鶴間池に宿る竜王の使い(巫女)として、
ひっそりとその一生を終えます・・・。

深い森林の中でも、僅かな光を求めて
植物たちは生きる・・・。
![]()
![]()
時は移ろい・・・室町のころ、美しき小百合姫がおりました。
万徳御前の末裔として生まれた小百合姫は、
その父を逆賊のだまし討ちで失い、
悲しみに暮れる毎日でありました。
小百合姫は、父の無念を晴らそうと、鶴間池にある女別当の
宿にこもり、逆賊への仇討ちを竜王に必死に祈ります。
「もし、この願いを聞いてくれるならば、鶴間池のほとりに咲く
山百合の花を墨色に染めてください・・・!」との
強い願いをかけました。

黒百合姫たちが住んだ女別当の宿は、
この沼のほとりにあったと言う・・・。
![]()
![]()
そうすると、翌年の夏・・不思議なことに池の岸辺の
山百合は、一斉に墨色に咲いたのです。
一族郎党は、これは神の助けと、皆勇み集い、
そして一気に逆賊を打ち滅ぼしたのです。
小百合姫の願いは、鶴間池に宿る竜王が
しっかりと聞き届けたのです・・・。

春から初夏にかけて、沼の辺に現れる幻の滝は、
竜王が天に昇るような姿に見えるという・・・。
![]()
![]()
伝説の黒百合姫とは、この小百合姫のこと・・・
それからというものは、霊峰鳥海山の鶴間池の辺には、
季節になると墨色の百合の花(黒百合)が、
いにしえの出来事を伝えるかのように
咲き続けているのです・・・。

伝説の沼は、あくまでも静かで・・・
いにしえの物語を、僕たちに伝えているようだ。
![]()
![]()
初夏の季節にこの黒百合を求めて伝説の鶴間池を
訪れましたが、墨色の百合を見つけることは
できませんでした。
青葉の季節の中で、鶴間池は周囲の風景を鏡のごとく
湖面に映して、ひっそりと僕を迎えてくれました。
その様子は、まるで「黒百合姫の伝説」を今に伝える
語りべのように思えました・・・。

「 みちのくの あさかの沼の花かつみ
かつ見る人に 恋や渡らむ 」
![]()
![]()
ご訪問ありがとうございました!
機会がありましたら、またお出でください!!
E N D
すみません! 写真の注釈は、後で付けました。
◆ 海抜1,000mに織りなす紅葉の絨毯 ◆ 2008年10月12日 コメント(44)
◆鳥海山の雲の峰から・・・こんにちは!!◆ 2008年08月25日 コメント(4)
◆◆ 夏の夜の幻想風景・・・ ◆◆ 2008年08月20日 コメント(2)