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Tatsu1965
こんにちは!Tatsuです。
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2005.10.16
「正見」 正しく見るということ
(6)
カテゴリ:
ラグピッカーより
辛い記憶は思い出さなくてはならないものなのか...
つまり、僕がここで書きたいことは、こういうことです。
過去を振り返って、
現在の生きづらさの原因を見つけましょう。
ということです。
この原因がわかっただけでも、
ずいぶんすっきりするものです。
そして、その過去の葛藤の頃の感情は、
心の中の、
そこに閉じ込められた鬱積した感情を、
すべて表出させましょう。
ということです。
それは、時期的なものもあると思います。
タイミングのようなものもあるでしょう。
母の体験は、かなり、宗教的な「許し」の境地になっていますが、
齢65歳の人生歳晩年の境地ですから、
葛藤の深く大きい場合は、若いうちにそこまでいくのは、
むずかしいかもしれません。
苦しみを見つめることが、
かえって、自分を追い詰めるようなことになるのなら、
まだ早いのかもしれません。
時期を見計らう必要があるかもしれません。
そこは、ご自分の状態を良く考えてくださいね。
けれども、人生のどこかの時点では、
最終的には、
ただ、まず、そこで目指すべきは、
「許し」や「和解」の前に、
嘆くべきことを嘆き、
悲しむべきことを悲しむことです。
そして、十分に嘆いたならば、
次には、自分の人生を、
客観的に見ることができるようになることだろうと思います。
自分を客観的に見ること。
自分の環境を客観的に見ることができること。
そして、等身大の自分を発見すること、です。
過去の葛藤や失敗や挫折で、
自分に価値などないと見るのでなく、
また、きちんと、努力もしていないで、
井の中の蛙となって、
自分は人よりも偉いのだと奢るのでなく、
自分と自分のおかれた環境を、
冷静に、客観的に、第三者の目で、
感情を離れて、
理性的な目で見つめることができるようになることです。
誰しも、家庭や社会の中で生きぬく中で、
自分の本当の姿を見失ってしまうことが、
おうおうにしてあります。
厳しい競争社会の中で、
自分の本当の姿がわからずに、
尊大になりすぎてしまったり、
卑屈になってしまったりします。
ですから、いつかは、
根本的な問題と向き合い、自分の本来の姿を、
自分で見ることができるようになることが必要である、というのが、
現時点での僕の結論です。
そして、葛藤のあった相手もまた、
心の中に、幼い傷ついた子供の心を抱えて苦しんでいる、
自分と同じアダルトチルドレンである、
ということを、
客観的に理解する、
ということです。
ここまでくることも、
やはり、むずかしいことかもしれませんが、
相手に対する深い「理解」までできれば、
それは、相手を、
愛するということ、
そして、
和解するということ、
許すということ、
までは、非常に距離が短いところまできています。
「インナーチャイルド」と「コア・マテリアル」
で、「コア・マテリアル」として触れたように、
過去の記憶を清算しないと、
いつまでも、ゆがんだレンズを通して、
自分の人生を見てしまいますし、
その見た世界観に基づいて、
人生の岐路での判断をしてしまいますから、
実にパターン通りに、
おなじようなところでつまずく結果になってしまいます。
ですから、これを、正しい見方に修正すること、
これが、仏教的にいえば、
「正見(しょうけん)」
正しく見るということ
なのです。
「正見(しょうけん)」と「正定(しょうじょう)」
にも書いたように、
八正道の大きなポイントは、
「正見(しょうけん)」と「正定(しょうじょう)」にあります。
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Last updated 2009.03.26 13:21:31
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