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2010.06.01
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 予定では、現地滞在はわずか2時間半。連日の対策に追われる農家や自治体関係者らを県庁に集めて懇談するだけの訪問日程に、「現場を見なければ我々の苦しみが分かるはずがない」と批判の声も上がった。



 首相は、県庁入り口の消毒マットで入念に殺菌し、2階応接室で東国原英夫知事と農家代表と懇談した。冒頭、「発生農家のみなさんが苦労されていることに対し、遅ればせながら感謝申し上げたい」と神妙な面持ちで切り出した。その後、感染拡大防止のためには全頭殺処分という厳しい対策を取らざるを得ないことを強調し、農家の理解と協力を求めた。これに対し、農家代表として懇談した川南(かわみなみ)町の養豚農家、河野宜悦(かわののりよし)さん(48)は、終了後、「会わないよりは、会って良かったと思うが、首相には現場に来て、空になった畜舎を見て、肌で何かを感じてほしかった」と淡々と語った。



 同町は、県内全247の発生農家のうち75%が集中し、最も深刻な被害を受けている。河野さんの農場は、被害農家の中でも最多の約1万5000頭が殺処分対象となっており、首相との懇談では被害農家への損失補償や子どもの学費援助などを求めた。



 一方、現場で牛の殺処分を進めている最中の同町の50歳代男性は「参院選へのアピールとしか思えない。被害は今も拡大の一途だ。大金をかけて宮崎に来るぐらいなら、作業員増員への費用に充てた方がいい」と切り捨てた。



 4月20日に1例目が確認された都農(つの)町の河野(かわの)正和町長は、首相との懇談にも呼ばれなかった。「訪問の狙いがよくわからない。県庁だけでなく、防疫作業をしている農場で畜産農家や作業員の声を直接聞くべきだ」と残念がった。



 「勝手に来て、勝手に帰るという感じ。感染地域の苦悩を十分わかってもらえるとは思えない」と冷ややかな反応を見せるのは西都(さいと)市の橋田和実市長。「口蹄疫が蔓延(まんえん)すれば、家畜だけでなく、生活基盤を壊すという意味で人をも殺すことになる。それほどの覚悟で抜本的対策を取れるのか」と疑問を投げかけた。

※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または読売新聞に帰属します。







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最終更新日  2010.06.01 13:49:29
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