10月19日、auは2009年秋冬から2010年春にかけて販売する新モデル13機種を発表した。すでに発 表されているモデルと合わせ、計20 機種を「NEW COLLECTION 2009 AUTUMN/WINTER - 2010 SPRING」としてラインアップを構成することになる。ここ数年、携帯電話業界は春、夏、秋冬と、年3回の新商品及び新サービスの発表を行ってきたが、 昨年秋のNTTドコモに続き、auも秋冬モデルと春モデルをいっしょに発表することになり、一気にラインアップが拡大した格好だ。発表会の詳細について は、すでに、本誌のレポート記事が掲載されているので、そちらを参照していただきたいが、ここではタッチ&トライで試用した端末の印象や発表内容の捉え方 などについて、考えてみよう。
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| 合計20機種をラインナップ |
さ て、ここからは今回発表された端末について、発表会のタッチ&トライコーナーで試用した印象などについて、お伝えしよう。ただし、タッチ&トライコー ナーで要された端末は最終的な製品ではないため、実際に発売される製品とは差異があるかもしれない点はご理解いただきたい。各端末の詳しいスペックなどに ついては、本誌の発表会レポート記事も合わせて、ご覧いただきたい。
国 内初であり、国内最高峰となる12.2MピクセルのCMOSイメージセンサーによるカメラを搭載したモデルだ。昨年のW63CAの後継モデルに位置付け られるが、カメラのスペックだけでなく、機能的にも最高峰モデルに相応しい充実した内容になっている。なかでも今までのケータイにはなかった機能として、 超解像デジタルズームが注目される。超解像技術は映像をオリジナルよりも高い解像度で出力したとき、不足する信号を補ったり、画像処理をする技術を指す。 通常のデジタルズームでは拡大すると画像が粗くなってしまうが、CA003の超解像ズームではエッジ部分の信号を際立たせるシャープネスのような画像処理 を施すことで、通常のデジタルズームよりもきれいな撮影を可能にする。W63CAでサポートされていたオートリサイズズーム(切り出しズーム)にも対応し ており、両方を組み合わせることで、VGAサイズで最大20倍まで、劣化の少ないズームが可能になる。光学ズームに勝るわけではないが、ハードウェア的に 制約の多いケータイでは、今後、超解像技術を応用したデジタルズームが一気に増えてくるかもしれない。
撮影機能では20枚/秒の高速連写 が注目されるが、実際に撮ってみたところ、かなりの高速連写であるため、人物 などのちょっとした動きを撮る程度では物足りなくなってしまう。動き回る子どもやペットだけでなく、ゴルフやテニスといった動きの激しいスポーツ撮影など の方が本領を発揮しそうだ。また、デジタルカメラのEXILIMに搭載されているダイナミックフォトも面白そうな機能のひとつだ。カメラで撮影した画像を 使い、メールに添付できるアニメーションデータの作成や合成写真を作れる機能だが、デコレーションメールの表現力がかなり豊かになるため、幅広い層に受け 入れられそうだ。ボディサイズはW63CAと同じだが、ボディデザインは全体的にスッキリとした印象で、ボタンもうまく凸形状を作り出しており、非常に押 しやすい。auの秋冬モデルではSH003などと並んで、売れ筋になりそうな端末だ。
同 じく国内最高峰となる12.1MピクセルのCCDカメラを搭載したモデルだ。シャープは昨年来、各携帯電話事業者向けにCCDによるカメラを搭載したモ デルを相次いで開発し、au向けにも夏モデルでCCD 800万画素カメラを搭載したSH001を供給しているが、今回のモデルはその上位モデルに位置付けられる。CCDの特性を活かし、薄暗いところでの撮影 や動きの速い被写体の撮影に強みを発揮するが、12.1Mピクセルという画素数もさることながら、AQUOS SHOT SH003では3.4インチの液晶ディスプレイがタッチ対応になり、ピンチやフリックといったタッチ操作を可能にしている。カメラ撮影時のユーザーイン ターフェイスもアイコン表示で視覚的にわかりやすくなり、チェイスフォーカス&コンティニュアスAF、シーン自動検出など、カメラ付きケータイの最高峰に 相応しい撮影機能が充実している。ボディはEXILIMケータイ CA003よりもわずかに薄く、手に持った印象はソフトバンクのAQUOS SHOT 933SHなどに近い。ボタン類もSOLAR PHONE SH002やAQUOS SHOT 933SHなどに採用されている形状とほぼ同じで、ある程度、押しやすさを考慮したものに仕上げられていたが、欲を言えば、ソフトバンク向けに採用されて いるアークリッジキーなどの採用を期待したかったところだ。
AQUOSブルーレイとの連携も実現し、レコーダーで録画した番組を持ち出す ことを可能にしている。当面は、 シャープ製レコーダーとシャープ製端末、ソニー製レコーダーとソニー・エリクソン製端末などという組み合わせでしか利用できないが、auとしては将来的に 統合できることを目指している。レコーダー連携に対応したAQUOSブルーレイは、2009年10月以降に発売される最新モデル「BD-HDW50/45 /43」となっており、2009年春に発売された従来の「BD-HDW40/35/32」での対応は、今のところ、考えていないという。従来モデルの BD-HDW40/35/32はNTTドコモ向けやソフトバンク向けのシャープ製端末でレコーダー連携を実現した製品で、映像サイズやビットレートの違い こそあるものの、基本的には同じ形式を採用している。にも関わらず、従来モデルのバージョンアップによる対応を今のところ考えていないというシャープの姿 勢には、少々疑問が残る。レコーダー連携は録画した番組をケータイで楽しむという新しい使い道として、注目を集めているだけに、もう少し幅広い製品で、計 画的なサポートを期待したいところだ。
AQUOS SHOT SH003をベースに、無線LAN機能を搭載し、auが今夏から提供している「Wi-Fi WIN」をサポートしたモデルだ。今回はモックアップのみの展示だったが、KCP+を採用しているため、先にWi-Fiをサポートしている 「biblio」の機能を継承し、新たに公衆無線LANサービスへのログインも可能にする。無線LANを利用するうえで、もっともつまづきやすい接続につ いても、biblioでサポートされていたバッファローの「AOSS」、NECアクセステクニカの「らくらく無線スタート」、業界標準の「WPS」に対応 する見込みで、初心者でも扱いやすくなりそうだ。CCD 12.1Mピクセルカメラやタッチ対応ディスプレイ、レコーダー連携など、無線LAN以外のスペックはAQUOS SHOT SH003と同等だが、発売時期が2010年2月中旬以降と少し先になるため、どちらを選べばいいのかを躊躇しそうだが、Wi-Fi WINによる高速通信は、やはり、YouTubeなどの大容量コンテンツを視聴するときに効果が発揮されるので、そういった用途を重視したいユーザーは SH006まで「待ち」ということになるだろう。
昨 年の秋冬モデルとして発売され、今年の夏モデル前まで、ロングセラーを記録した人気モデル「W63CA」のリニューアルモデルだ。KCP+のソフトウェ アも含め、基本的にはまったく同じスペックであるため、機能的には何も変わらないが、ピュアホワイトやコーラルピンクといった女性に支持されそうなボディ カラーがラインアップされ、レンズ周りもボディカラーでカバーする部分を増やしたため、少し落ち着いたデザインになった印象だ。12Mピクセルカメラ搭載 モデルまではいらないが、カメラ性能のいいモデルが欲しいというコストパフォーマンス重視のユーザーにおすすめできるモデルだ。
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