
観光ガイドブックやイベント情報誌などに掲載される夜景写真は、プロが撮っただけあって美しい。ところがデジカメ初級者が夜景を撮ると、実際に見た風景 よりも暗く写ることが多い。夜景をきれいに撮るには、街灯やネオンなどの光に合うように露出を決めなければならないが、昼間と同様の設定で撮影すると露出 が不足してしまうのだ。
夜景をきれいに撮る方法として「長時間露光」がある。シャッター速度を遅く設定することで、可能な限り光を取り込む撮影方法だ。シャッター速度 は、日中の屋外撮影であれば1/250秒や1/500秒でも十分明るい写真が撮れるが、夜間の暗い場所だと不足する。一般に長時間露光とは、シャッターを 1秒以上開放した状態のこと。露光時間は夜景内の明るさなどによって変わる。
ちなみに遊園地では、6秒間の長時間露光で撮ったところ、ネオンの光がきらびやかになり、その場のにぎやかさが写真からも伝わるようになった。一 方、車が行き交う都心の交差点ではシャッター速度を15秒に設定して撮影。すると写真には、車のヘッドライトが軌跡のように映し出され、都会の夜のあわた だしい雰囲気が表現できた。
残念ながら、すべてのデジカメでシャッター速度を1秒以上に設定できるわけではない。ただし、パナソニックの「LUMIX DMC-FX60」のように、夜景モードに切り替えたときだけシャッター速度を選べるようになる機種もある。シャッター速度設定の有無は、使用しているデ ジカメの説明書などで確認しよう。
長時間露光に限らず、夜景撮影の最大の敵は手ぶれだ。暗い風景を撮ると、デジカメは自動的にシャッタースピードを遅くするため、手ぶれ補正機能を 備えたデジカメでも手持ちで撮るのは至難のわざ。夜間撮影時は必ず三脚を利用しよう。三脚で撮影しても、シャッターボタンを押した勢いでわずかに手ぶれを 起こすこともある。対策として、指定した秒数が経過すると自動撮影するセルフタイマー機能を活用するとよい。
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