「紙焼き写真」 デジタル保存術(全3回)
前回 は、紙焼き写真をパソコンに読み込む手順を紹介した。今回は、読み込んだ写真画像の構図や画質を整え、オリジナルの紙焼き写真より見栄えの良い作品に仕上げる。さらに、デジカメ写真と同列に管理できるように、Exifデータの撮影日情報を付加する。
前回は、思い出の紙焼き写真をインクジェット複合機やスキャナーでデジタル化した。これまではアルバムをめくらなければ見られなかった懐かしい写真が、パソコンで簡単に楽しめるようになったはずだ。
しかし、せっかく写真をデジタル化したのなら、そこで終わってはもったいない。クオリティーアップのために、2つの作業をお勧めしたい。
その1つは、画像をより美しく調整することだ(図1)。10年前や20年前の紙焼き写真なら、スキャナーの自動補正機能を使ったとしても、色合いに納得 できないものがある。構図がいまひとつという写真もある。そんなときは、フォトレタッチソフトでひと手間かけよう。無料ソフトでも十分に使える(図2、図 3)。
もう1つはスキャンした写真ファイルを整理しやすくする工夫だ。デジカメ写真と同じ形式で撮影日情報などを書き込む。「Exif」というデータについて理解しておこう。
ここでは無料のフォトレタッチソフト「 Paint.NET 」を使い、3つの修整作業で写真のクオリティーをアップさせよう。具体的には、回転とトリミング、色合い、そして明るさとコントラストだ。
観光地などでの写真撮影で困るのは、自分以外にも大勢の人がいることだ。風光明媚なスポットで撮った記念写真なら、たいていは周囲の人も写っている。
デジタル化した写真画像なら、そんな構図も調整できる。ここでは、構図に関係する「回転」と「トリミング」の手順を確認していく。この2つの処理を施すだけでも、スナップが“作品”に変わる。
サンプルとして取り上げたスキャン写真は、観光地の湖で撮影したもの(図4)。余計な人影が写っているほか、水平線が傾いている。
まずは、水平線の角度を整え、それからトリミングすることにしよう。水平線を整えるために回転させると、その際に写真の周囲が斜めになってしまうからだ。先にトリミングをしてしまうと、回転後に再度トリミングする羽目になる。
Paint.NETで画像を任意の角度で回転させるには、「レイヤー」から「回転/ズーム」を選ぶ(図5)。開いた画面には、左側に回転の調整項目が並 ぶ。ここで、「角度」の欄に傾けたい角度を入力する。角度は左回りが「+」で右回りが「-」となる(図6)。メイン画面がプレビュー表示になるので、画面 を見ながら調節すれば間違うことはない。
案外、角度というのは認識しにくいもので、かなり斜めだなと思っても、せいぜい3度ぐらいの傾きだったりする。10度の修正などはほとんど起こらない。この例では「-1度」でほぼ水平になった(図7)。

次に、写真の右下に写り込んだ人影を避けるようにトリミングする。ツールバーで「四角形選択」のアイコンをクリックし、切り抜きたい選択範囲でマウスを ドラッグする(図8)。選択範囲に問題がなければ、「イメージ」から「選択範囲に合わせてトリミング」を選ぶと、選んだ部分だけが切り抜かれる(図9)。
簡単な操作で、紙焼き写真の頃にはできなかった調整が完了する。岩も同時にトリミングで切り取り、すっきりした(図10)。
なお、写真をトリミングすると、その面積比に応じて画素数は減る。つまり、写真の解像度が低下する。大胆にトリミングする場合は、トリミング後の画素数を確認しておくようにしよう。

PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ