10年ほど前までのカメラは、フィルムを入れて撮影するものが主流だった。それをDPEショップでプリントし、思い出を紙焼き写真として保存していたのだ。
家の中を探してみれば、撮りためたネガフィルムや紙焼き写真の束、きれいに装丁した写真アルバムなどがきっとあるはず。学生時代の一コマや自分や友人の結婚式、子供の成長記録、帰省の団らん風景など、一昔前の思い出が写真1枚1枚に宿っている。
デジタルカメラ全盛の今でも、プリントした写真を知人からもらうことがある。そんなとき、「写真はデータで渡してほしい」と相手に頼みづらい場面が少なくない。
紙焼き写真のアナログデータは、そのままではパソコンで扱えない。デジタル化するという一手間がどうしても必要になる。
デジタル化するだけなら、アナログデータの紙焼き写真を、手持ちの複合機のスキャナー機能を使って読み込んでしまえばよい(図1)。今回はその手順を紹介する。
古くなった紙焼き写真が日焼けしたようになった「退色」や、くっ付いてしまったゴミやホコリも、パソコンで簡単に修正できる。
ただし、スキャンした写真画像のファイルを、デジカメ写真のファイルと同じように管理しようとしたとき、そのままではうまくいかない場面がある。デジカ メ写真のファイルには「Exif」という、撮影に関係した各種のデータが備わっているが、スキャン画像にはこれらのデータが備わっていないからだ。この問 題を解消する方法については次回で解説する予定だ。
デジカメの写真と一緒に思い出の写真を保存したDVDにすることだってお手のもの。連載では、そのためのデータ保存方法も紹介したい。
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