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おいていかれる感じ
今のままのあなたではだめだという感じ
かけている、足りない、不完全だという感じ
「あなたはだめ」なのだから、「私」が「救ってあげよう」という感じ
値踏みされる感じ
底が浅いと見破られる感じ
張子の虎
おなかの中の黒くて硬い種子
・・・これは何?
出てきたのは、熱を出して寝ているときに、一人、放置されていた思い出。
実際には、汗を拭いてくれたり、頭を冷やしてくれたり、おかゆを作ってくれたりという世話をしてくれる母の姿があったのに、私はとてつもない孤独を感じていた。
孤独の中に繰り返す悪夢。
2パターンほどあったそれは、いつもびっしょりの汗と全身の硬化をともなう、ゆがんだ快楽に似たこの上ない苦痛だった。
それが起これば24時間のうちに熱は下がるものの、始まったときの恐怖感は何物にも言い換えがたいものなのだ。
悪寒、吐き気、頭痛、疼痛、激痛
誰にも頼ってはいけない。
自業自得。
誰もこの苦痛を肩代わりできる人はいない。
見張られている。
あなたを守るものはない。
大切なものはすべて殺される。
苦痛には更なる苦痛が上塗りされる。
いつのころからか、病気になると一人でただただ眠り続け、自己治癒力のみを頼ってきた。
薬を処方されても、その苦痛の波の満ち引きにたいした変化が現れているように感じられなくなってからは、特に睡眠は最高の癒しの手段となった。
生きるのがつらすぎるように思われるときは、3日3晩でも寝続け、食べることも話すこともせず、最低限の排泄行為を1日に1回するだけのときもあった。
妨げられることのない眠りは死にも似て、確実に私を生へ引き戻す。
疲れきったときに差し伸べられる手はわずらわしいもの以外のなにものでもなかった。
そこに少しでも相手の喜び、「人を助ける喜び」をかぎつけると、「私は助けられるべき何かを持っていない」「自分はこの状態で完璧なのだ」と、猛り狂う図があった。
私は、助けられてはならないのだ。
大任を終えた後のつかの間の休息は、敵に一番狙われやすいときだ。
わたしは、人前で隙を見せてはならない。
私が守ろうとしていたものは、何なのだろう。
思いつくことがらのどれでもあり、どれでもない気がする。
再び、幼少のころの発熱時の夢。
天井が迫りきて、私は圧死する。
叫んでももがいても、その重さから逃れるすべはない。
胸が押しつぶされ、肺胞一つ一つから空気が搾り取られ、肋骨がきしみ音を立ててつぶされていく。
もがいているうちに微妙な角度で隙間に固定されてしまった頭は、右側の頬骨と奥歯から押し砕かれていく。
骨盤が砕け脚も内臓も重さに耐えられず、私の全身は、体液を滴らせた肉塊と化す。
あの恐怖。
あの恐怖と怒り。
肉体を離れられた瞬間、それは私にとっての最高の恵みだった。
病に倒れるのは孤独。
人に頼るのは搾取されること。
死を焦がれるのは開放。
私は誰も信用しない。
信頼は裏切りの種で、破滅は裏切りの花だ。
守らなければならないわたしの存在は、私にしか守れない。
先日気づいたしこりをほりおこしたら、続く瞑想や自分に向けるエネルギーで、そんなことが出てきた。
硬さとかたくなさに、がんじがらめになっていた昔が思い出される。
癒しのお手伝いをするようになり、自分の過去を見るような思いになることも多々ある。
自分が今いる場所にあるのは、過去の連綿たるすべてのわたしが、ここに続いているから。
最近何度か感じるチャンスがあったあることへの違和感は、なんらかの嫉妬や羨望が混じっているからなのかと思っていたのだが、根底はもっともっと深いところにあるようだ。
完全に冷えたと思った炭の山の下のほうで、小さな小さな熾きが、ちろちろと赤さを保っている。
ふむ。
存在の根源に迫るとき、何をどうしたらいいのかと困惑することは多いと思う。
今の私がまさにそれだ。
事象をつかむことはできた、と思う。
「発見」は、している。
ここに書けたことで、「開放」に入りつつあるのだろうか。
でも、それに付随する感情が、どうしても感じきれない。
書き連ねた言葉の数々も、ガラス戸の向こうにあるようなのだ。
何十にもテープをぐるぐる巻いて中がわからないようにした上に、鎖や針金や鉄条網を巻きつけているみたいだ。
触れられることを、完全に拒否している。
SCHでのリチャードが言うところの、「弓を引く」段階で、私は今、とてつもない抵抗を目の当たりにしている。
パンドラの箱。
未知の世界への恐れ。
その向こうにあるのが、とてつもない愛だ、自分の存在の根源をゆさぶる、本当の自分を無限大に拡大する愛だといわれても、頭で納得できても体の抵抗がある。
ふむ・・・。
もう少し取り組むことにします。
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