りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

Trump says he may g… 恵子421さん

ほとんど垂直続く … なすび0901さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2006.04.30
XML
カテゴリ: びしびし本格推理
出張の長い移動時間を利用して,この分厚い本(一度書店で確かめると笑えます)を読み終えた。

○ストーリー
目の前で起きた殺人事件を解くために,”私”と玄児は長い夜を語り明かす。そうして18年前の事件,『ダリアの宴』の真実が,”私”の前に明らかになったとき,最後の惨劇が始まる。全ての犯人は,全ての目撃者は,いったい誰なのか?

---------------------------

国語辞典・漢和辞典に匹敵する上下巻,読み終えた。いやー,長かった。

作品の長さなら,逆に歓迎する場合もあるんだけど,この作品の場合,色んな謎を散りばめておいて,それをちっとも明かさずにずーっと引っ張るのがつらかった。「それについては今度明かすよ」とか「それを伝えるのはまだ早い」とかで,もうずーっと延々と引き伸ばしにあう。しかもそれがおおよそ予想が付く内容なので,「あれだろあれ,○○の肉。さっさと白状しろ!!」とイライラすること,この上ない。

真犯人が明らかになったとき,これまた別の意味で切れそうになった。「それはいくらなんでもルール違反でしょ!」って,言うか,もう怒る必要もないんだろうなあ。これは推理小説じゃなくて,ホラー風味の幻想小説なんだろうから。推理小説だと思って読んだ僕が悪いんです。ハイ。

---------------------------

”館シリーズ”としては集大成を目指しているし,その目的は十分に果たせていると思う。ただ当初は,さまざまな他の館のモチーフが出てきて期待するのだけど,人物の関連程度で終わっているのが残念だ。もっと建物デザインそのものに類似性がある方が,同じ建築家の作品として自然だったと思う。



次巻「奇面館の殺人」へと”館シリーズ”はちゃんと続く,とあとがきにあったけど,このままだったら,ちょっと読む気は起きないなあ。

---------------------------

「霧越邸殺人事件」も批判の多い作品だけど,ゴシックホラー風だけど推理小説として成立していた。でもこっちの作品は,もう完全にホラーだ。でもホラーなら,きちんとそのジャンルとして完成してもらいたいなあ。

生き残れるのか?綾辻行人。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.04.30 21:09:24
コメントを書く
[びしびし本格推理] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: