きっとどこかの物語

2007.07.06
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ないと思っていた物があって
その焦りが少年に暴力という道を与えた

粗末な裏路地で
がむしゃらに誰かを殴りつけて
何倍も殴り返された
そのときの瞳は
死に物狂いの兵士のようで

今 風に吹かれながら

少年はたたずんでいた

昔あれほど
ないと思っていた物
それを生まれたときから持っていたと気付いてしまった
自分がおろかだったことを知った

体中に治らなかった傷の痕
彼の治らない傷あとを心配創に見つめる
二人の年老いた女性と男性
彼らを見る少年は
優しい瞳をしていた








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Last updated  2007.07.06 01:29:20


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