会が始まってから、当日欠席したOBのうわさになった。
そのとき、あるOGが、いった。
「○○さんて、鬱病になったんですって。まったく、忙しくしていれば、鬱病になるヒマなんてないわよねえ」
ああ、一般の認識なんてこんなものなのだろう。
私も、人に何度かいわれた。
「気のもちようだから」
「薬なんかに頼っているから良くならないんじゃないの」
「鬱病にかかるヒマがあるなんてうらやましい」
もし、これが内臓病だったり、ガンだったりしたら、人々は、同じことをいうだろうか?
かくて、私たちは、病気そのものの苦しみのほかに、世間の無理解、という二重の苦しみに悩まされることになる。
私たちの多くは、見た目はそれほど、ほかの人と変わることなく暮らしている。
だから、他人には、深刻な病気とはとらえられないのだろう。
まあ、いいけど。
私も、自分が病気になるまでは、彼らと同じような認識しかなかったのだから。
いまは、負け惜しみではなくて、病のおかげで、いろいろ大切なことに気づかせてもらったといえる。
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