座乱読無駄話日記2

2026.09.12
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カテゴリ: 歴史・本など・・


水滸伝をやったら、これをついでに。
 大昔読んで、気に入って、挙句に、二次創作っぽく空想していたのが、この小説。






  水滸伝のパロディだけれど、これは108人のメンバーを、12分の1の9人に絞って、展開するお話で、主人公の 宋公明 (字での表記)は、生けるAI?(はおかしいが、人工知能どころか天然頭脳でコンピューター並み)的な頭脳の持ち主の技術者で、高度に電子化された国家システムを自在に手繰れる能力の持ち主。(しかも、なんでも自動化され、電子機器が変質するって、これ今まさに AIの暴走 が懸念される、その辺が、今頃になってすごく現代っぽい。)

 それ以外の8人は、 呉用 、 戸三娘 林中 (冲もあまり使われないので中)、 李逵、魯智深、武松、公孫勝、蘆俊義 で、まあ、私のキャラデザとしてはこんな感じだ。
  はじまりは、天球星の首都 大民州 の、大民府から・・・。


 キャラの絵を描くだけじゃなく、まあ色々細かい設定を自分でも色々考えてたのですが・・物語の基本としては、舞台はどこかの宇宙にある「 天球星 」。
 天球星には五大州があり。それぞれ、 大人州、大民州(首都は大民府)、大革州 大命州、大義州 。

 そしてプロローグは、天球星から、外宇宙(海球星)に使節として出て帰還中の、この国(星)の為政者の一人が、傲慢な性格で、個人的な勝手な理屈で、宇宙ステーションの側にある、 謎の古代宇宙船 に侵入してしまったことから、不思議な小型宇宙艇のようなものが 9つ 発進してしまう・・。
洪信 です。元の水滸伝本編でも禁断の廟に勝手で開けてはいけないものを開けてしまう人物ですね。で、108の魔星を開放してしまう。

 で、この天球星はそもそも、平等革命によって、絶対平等、絶対正しいという、理想の政府ができたと信じて、理想の政治家を選ぶための平等な選抜をするための文官選考機(これこそがAI)というものが作られる。 
 ところがその人工頭脳の機械が選出する理想の政治家であるはずの高等文官たちが、だんだん自己中心的で、自分以外を認めず、冷酷無情で横暴な権力者ばかりになっている現状がある・・。
 勿論、導入部で勝手に古代宇宙船に侵入してしまう洪信も、この星の為政者で最高位階の高等文官である一等官です。


 本編の主人公のひとりである 宋公明 は、天才プログラマーにして、生けるコンピューターみたいな頭脳の技術者で、首都大民府で、裁判機を扱っている・・。
 そして、何故支配者階層が、「悪人」ばかりなのか?ということに疑問を持った、精神科医の 呉用 が、自己催眠で人格変換をして文官選考試験を受け、一等管になって政府の中枢に入って、その文官選考機の変質の原因を探ろうとする・・・。

 そしてその中で出会う、最高権力者たちの「異常な悪辣さ」・・・というのだが、なかでも一等官である 蔡京、童貫、高求 の三悪人・・。  そして高求と息子の五等官 高廉 (原作では高十)・・・。





 その政府中枢に入った呉用が、高求の悪事を知ったばかりに抹殺されようとした天才パイロットの 林中 や、高等官だけを殺す暗殺者 李逵 、素顔を見せない女盗賊 戸三娘 などと出会って、お互いを「仲間」と認識し、悪人ばかりの高等官に支配されている平等政府を覆す・・という使命に目覚める過程で、次々と 公孫勝 や、 魯智深 (海軍の将校) 、武松 (刑事) 、蘆俊義 (工場経営者で、かつて政府の兵器開発局にいた科学者)と出会い、宋公明を中心にまとまっていくという話です。

 そもそも、 古代宇宙船 こそが突出した 人工頭脳による監視装置 で、常に天球星を見守っていて、不都合が起こった時に、この星を守るべく行動する「人間」を発動し、その使命を帯びた「人間」たちは社会に溶け込んで、中から不都合を修正する機能を持っている・・ということになっている。

 今回は洪信の性格の「不都合さ」・・つまり 支配者階級の異常さ を解明しようと、9人の子供たちを発動し、それぞれ、違う地方で育ってこの星に溶け込み、いずれ集まってその修正作業をするようにプログラミングされていた・・ということなんですね。
 だから、彼らは、出会った瞬間にお互いが「仲間」と認識し合うということができるという設定になっている。

 なので、彼らは初めて出会う段階で、皆それぞれの社会でそれなりの「達人」になっている。
まあ、おおよそ三十年近く育っているので、それなりの社会で優秀な人材としてとけこんでいるわけですが、出会ってすぐに「仲間」認識するのは、便利だけど、それまでの環境や、周りの人間との関係も含めてもう少し膨らませた方がおもしろいだろうと、水滸伝風に色々ある・・というのが私の勝手な妄想でして・・。 八犬伝 だって、お互いが「 兄弟 」と認識するまでには戦うというのもあるし・・・。

 二次創作のタイトルは 九曜星伝奇





というので、こういうのも作っていた・・・ですけど、ここでとまっているのだ・・・。
(実は、このまま忘れていた・・・。)

 高求の罠にはまった 林中 を、友人であった 魯智深 が、 戸三娘 (魯智深とは、孤児収容施設での幼馴染)とともに救い出そうとするが、高求が、新一等官の 呉用 に、林中の殺害を依頼しているのを知り、戸三娘は、財閥令嬢としての 何玉鳳 (孤児であったが、財閥当主何杞がー将来、高等官に売りつけるためにー美貌で選ばれて養女となっている)として呉用に接近。
 そこで、お互いが平等政府を倒そうとしているのを知り、仲間として認識する・・・ということなんですが、そもそもこの二人は、同じ舞台にいる、つまり中央の権力ある政治家たちにかかわりあって(何玉鳳は財閥の娘として、高等官の妻候補)、同じ環境なので、中から政府の転覆をはかり裏側からたぐるカップルであってもよいと思う。
 初めて出会った時点で、お互いが何か心魅かれる・・というのもありかと。
 後には、養い親の何杞に、高簾(十)と結婚させられるのだから(新婚初夜で夫を殺して逃亡)、最高位階の一等官で、年齢も同じ呉用は、当然、婿候補になってもいいはず。
 後々、大義州を合法的に呉用が乗っ取る時には、一等官夫人としてそばにいるし。



 そして、中枢部に乗り込んできた超能力者の 公孫勝 とも、この時期の呉用と出会っているので、彼を一等官の秘書として雇い、政庁内部の工作に役立てるというのもありかと(後々、公孫勝は一等官府に忍び込んで、重大な中枢部の秘密を探りだすので、この環境に慣れていれば、よりよいかと・・)。

 この政府の奥深くに秘蔵される、古代からの封印されたこの星の歴史資料と、膨大な書籍を見せる‥というのも面白いと思った。(薔薇の名前に出て来る、修道院の塔に隠された禁断の書籍・・というようなお話が大好きで、この「天球星」の平等政府成立時にも、過去の歴史を封印したのだけれど、それが一等官府の奥に密かに保存されている・・)というのも面白いでしょう♪

 そして、いよいよ正体が暴かれそうになった 宋公明 が、中央を脱出し、海底解放都市状態だった魯智深の 二竜号 に乗って、本格的に反政府組織が出来上がっていくのです。
 更に、林中が流されていた、政治犯ばかりを故意に収容して虐待している 地獄島 こと 滄州島 をすべて開放すべく、仲間が終結して島に向かう・・・。
 この時に、大民府を出た呉用(一等官として大義州視察と称して出張する)が、途中、島に上陸して解放戦線に参加しているのだが、そのあとは、政府からの討伐軍を二竜艦隊が壊滅させ、いよいよ、大義州そのものを乗っ取る(解放する)ことになり、 大義州 に渡った一行が上陸。
 最高位階の一等官の呉用が自ら州長官となることにより、独立政権をもう一つ樹立することになるのです。


 そしてじわじわと「めぐみの雨」政権は天球星を次第に合流させ、システムを改変してのっとってしまいます。
 しかし、大民府の高等官たちは恐ろしい人類全滅作戦ともいうべき軍事態勢をとって、全天球星を総攻撃するようなことになっており、これは発想としては人間離れしています。

 そして公孫勝が大民府に乗り込み、精神操作でさぐることになるのですが、彼をもってしても、一等官府の最高権力者たちは探れない・・・いや、危険な精神構造になっている。

 そこで宋公明は林中を伴って彼らの「生まれ故郷」かもしれぬ 謎の宇宙船 をさぐり、そこで完全なる人工頭脳である 九天娘 の秘密を知り、彼らの本当の使命を悟るのです。

 そして、政府である大民府こそ「諸悪の根源」があると思った呉用たちは本拠地を目指し、ついに、仲間たちは、大民府に乗り込み、平等政府の高等官たちを排除して、最後に一等官府に至り、高求たちを追い詰めますが、その時、公孫勝が探ってきた不可解な最高執政官たちの精神構造について、 高求 から、最高執政官である 蔡京 と, 童貫 だけが「 闇の霊 」と交信して、人類を滅ぼそうとしているという話を聞く。それは一等官府の地下に「闇の霊」と交信できる場所が存在するという。

「闇の霊」 とは。人工物でも物理現象でもなく、人類とは根本的に姿形、精神構造も違う「生き物」で、自らの「苦痛」は人類がこの星に仕掛けたものによって始まったと認識しており、人類の滅亡こそが「平安」になると思っているようなのです。



 勿論それらの「闇の霊」の言葉は、人間にはわかるはずもないのですが、宇宙船九天娘とつながった 宋公明 が、それらと交信しながら、「闇の霊」の「言葉」を解析し、地中深く埋められ、人の改変を防止するためにそこにおかれた高度な機械である「 文官選考機 」こそが、「闇の霊」の苦痛の原因であり、それに長い時間をかけて干渉し、苦痛を取り除く気の遠くなる時間の経過が、この機会の変質をもたらし、ゆがんだ特権階級の高等官を生み出した・・というものです。

 闇の霊の「苦痛」を知った宋公明は、文官選考機や中央機械の地下にあるものをすべて閉鎖し、一切の稼働をしないように永久に封印します。

 そしてすべての高等官を罷免し、人民による新しい政府を作り上げると、其の後は、彼らは政治関係から手を引いて去ってしまうのですが、これならば、ただ政府をぶっ壊すだけじゃないの・・とか思ったけど、まあ、それが使命だと言えばそうなんですけどね。
 そして彼らこそが、移民船九天娘の人工頭脳に管理されて「生成された」た生きた「安全装置」としての人間だとしたら、 AIが人間を自在に動かす ・・というお話なのだ・・・。
 なんだか怖いですよね・・・。


 で、長い方の水滸伝120回本だとすると、彼らが集結して独立するだけではなく、政府に帰順して、まあ、いろいろあるわけですけれど、この120回本的展開をするなら、この9人のメンバーだと、まあ、魯智深が僧らしく立派に入定、武松は片腕になるが、病に倒れた林中の世話をして見とるとか、一応は平穏な最期だが、宋江は毒薬を送りつけられ 、 李 逵 を道連れに毒を仰ぎ、盧俊義も権力者によって毒殺されますし、戸三娘は斬り死に、呉用は自殺、公孫勝は消息を絶つ・・・。
 それぞれの行く末はけっこう過酷かもです・・・。



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最終更新日  2026.09.22 16:24:57
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