2005.05.10
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先生には一人の使用人がいた。
 本を読むこと以外のほとんどを忘れた先生の家はほとんど彼に管理されていた。
 彼は先生の弟子でもあった。
 先生は朝起きたら本を読む。
 枕もとに置かれた本は毎朝彼が用意しているものだ。
 目覚めた時、そこには本がなかった。
 先生は何も気にすることなく、再びその目を閉じて寝息を立て始めた。
 使用人は本を置く事を忘れたわけではなかった。
ほんの気まぐれだった。

先生は寝息を立てている。
彼は読む事を忘れた。





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最終更新日  2005.05.11 01:52:47
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