2009年05月04日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


 「Dクラッカーズ」シリーズは、海外へ転校してしまった傍若無人な少女・姫木梓に恋する主人公の少年・物部景が梓を想うあまり、梓の代わりとなる悪魔「無慈悲な女王」を召喚してしまい、飲むと悪魔が出てきて願いを叶えてくれるというドラッグ「カプセル」を中心としたアンダーグラウンドの争いに身を投じていくことになるというストーリーです。多数の悪魔持ち(オーナー)が在席する「カプセル」密売の最大組織「セルネット」。「非常に優れた秘密保持」と「強力な悪魔を戦力とする」という特徴を持つ「セルネット」は、構成員ですら組織の全容を把握できないという謎の巨大組織です。景は、この「セルネット」が「無慈悲な女王」と何らかの関わりがあると考え、自身が麻薬中毒者となってまで悪魔の力を手にいれ、単身巨大組織に戦いを挑むことになります。その後数年、アンダーグラウンドで「悪魔狩り」のウィザードと恐れられるほど成長?した景は、帰国したかつての想い人・姫木梓と再会することになり、今まで沈黙を守ってきた「無慈悲な女王」もオリジナルである梓の出現で大きく動き出します。悪魔として召喚者である景の願いを叶えるべく存在する景の理想の女王、精神的にも肉体的にも大きく成長して帰ってきた最愛の人・梓。二人の女性と謎の組織・謎のドラッグをめぐる景たちの戦いが本格的に始まることになっていきます。
 今回の「Dクラッカーズ+ プラス」は特別編で本編直前のストーリーと本編完結から4年後のストーリーが収録されています。ちょっとはましになったとは言え相変わらず人付き合いが苦手な景、景の心をしっかりと捕まえているものの恋愛の進展はさっぱりな梓、探偵として海外でも大活躍している千絵、皆のサポートに追われる水原。「Dクラッカーズ」を読むのはかなり久しぶりなのですが、大学生になってたり海外進出していたりしても本質的にはさほど変わっていない実践捜査研究会のメンバーたちの様子にすぐに自然とストーリーの中に入っていくことが出来ました。敵である3Bの人?たちも健在。恋人同士だった甲斐氷太と皆見茜は、マフィアと警察幹部候補生という商売敵になっていても相変わらず仲良しです。それにしても最初と完結後を通して読むと、登場人物たちそれぞれの成長やストーリーの流れ、何より景にとって梓という存在が悪魔を召喚するドラッグをはるかに超える影響力を持っていることがよく分かって大変面白かったです。
 ジャンルは悪魔召喚ドラッグ・アクション・ラブストーリー。アクションやラブストーリーが好きな人にお薦めです。<終>


Dクラッカーズシリーズ


短編集もあります


ドラマCDも出てます













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年05月04日 17時02分43秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

バルディッシュ

バルディッシュ

バックナンバー

・2025年11月
・2025年10月
・2025年09月
・2025年08月
・2025年07月

コメント新着

わかりません@ 見るな レスありがとう。詳細はこれです(´-ω-)☆ h…
博多の旅人 @ Re:さよならピアノソナタ4を読んで(12/29) 更新されるたびに、チョコチョコ見に来て…
masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
佐藤YUKI @ 寮なので夜ヒマで… 寮生活なので、夜がヒマで辛いです(汗)…
q(*^O^*)p v(*^o^*)v @ 環境貢献型ツールバーサービス ◆◇=====================================…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: