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2004年06月19日
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テーマ: モンゴル!(22)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 この宿には僕以外に日本人の客が2人いた。一人は前から滞在しており、いつも近くに住んでいる子どもを先生に、モンゴル語の勉強をしていた。もう一人は、僕と同じく昨日この国に着いた奴で、彼はしゃべり続けていないと死んでしまうらしく、とにかく黙っていることを知らない男だった。さらに彼は、この先どうしても一人で旅をしたくは無いらしく、いつも誰かを自分の旅のパートナーとして勧誘するのに必死だった。旅に出て、こういう宿で日本人と一緒になるのが初めてだったので、そういう人々と話をするのも、少し新鮮に感じた。僕はどちらかというとこの「モンゴル語」の方と気が合い、割と一緒に行動していた。

 今日は市内の観光をする。といってもこのウランバートル市内では特にそれ程見るものは無いらしい。しいてあげればこの国の宗教であるチベット仏教の寺くらいのものである。「モンゴル語」と一緒に銀行に行き、トラベラーズチェックをUSドルの現金に換えて、路上のヤミ両替屋に向かう。この国ではヤミ両替が公認されているのだと言う(そういう場合は、ヤミとは言わないか)。僕はいつもドルを持つ時に使い勝手から、20ドル札を多く持つようにしている。間違っても100ドル札なんて持たない。だいたいアメリカでも100ドル札を持っている人なんかにお目にかかったことは無い。ところが何故か理由は解らないが、この国では100ドル札の方が価値が高い。 100ドル札で100ドルを両替する時のレートが1ドル=796ツグリクなのに対して、20ドル札5枚で100ドルを両替する場合には1ドル=792ツグリクになると言われた。僕が、同じ100ドルなんだから、同じレートで交換しろとわめいていると、親切な「モンゴル語」が僕の20ドル5枚を彼の持っていた100ドル紙幣と交換してくれた。「でもそれだと、君が後で両替する時に困らないの?」
と言うと、彼は笑って
「大丈夫です、このドルはホテルの支払い(ドル払い)にあてますから」
と言ってくれた。

 その後二人はラマ教の寺を訪れた。このあとチベットを訪れようと考えている僕としては、是非ともモンゴルバージョンの寺を押えておきたい。この寺は、色の無い日本の寺とは違ってカラフルで、屋根には龍と象がいた。この国には象はいないはずなので、これはまさしくチベットから来たのだろう。その建物の前には象の上に猿が乗り、その猿がウサギを抱え、更にそのウサギの頭には鳥がとまっていると言う、なかなか愛敬のあるへんてこな像があった。このチベット仏教の事を、全くわかっていない僕としては、もうなにやら、チンプンカンプンだ。ちなみに、このへんてこな像を見て、僕は何故か桃太郎を思い出してしまった。なんでだ?(きっと猿と鳥がいたからに違いない)

 仏堂に入ると、中はひんやりと涼しい。ちなみにモンゴル、緯度的にはサハリンのなかほど、つまり北海道よりもずっと北に位置するので、てっきり6月でもまだ寒いのだろうと思っていたが、とんでもない。日中は半袖、短パンでも暑いくらいだ。ここも湿度がないのでまだマシだが、それでも額に汗がにじむ。だから仏堂にいったん入ってしまうとそこから出るのにはかなりの決心がいる。ちなみにこの仏像、巨大だった。そして、手が四本生えていた。知識が無いとこれくらいしか感想を持てないというのが悲しい。

 しいて言えば、きのう「宿主」に仏像の見方を少しだけ教えてもらったので、その見方を実践してきたくらいだ。「宿主」によると敦皇には32メートルの仏像があり、その仏像の真下と中段に修行をする場所があるらしい。そして、最初に修行僧はその真下から修行を始める。そして上を見上げると仏像は自分を見下しているように見えるのだそうだ。そこから修行僧は更に120の別の場所で修行を積んで、選ばれたものだけがこの仏像の中段の部分に到達することができる。そして、そこから見える仏像の顔はやさしく微笑んでいるように見えるのだという。そんな話を「宿主」から聞いていた僕は、やはり30メートル以上はありをうなこの仏像の顔を真下から見つめるとどう見えるのかを試してみた。僕にはその仏像が僕を見下しているようには見えなかった。むしろ、どこかずーっと遠くを、そう、まるで未来を見つめているように見えた。

 ちなみに、僕は最近寺で凝っているものが一つある。それは狛犬だ。あの寺の建物の前で左右に鎮座している、二匹の愛敬のある犬の像だ。この前中国の故宮の一つの建物の前で見た狛犬が衝撃的だったので、少し興味が湧いてきた。と言うのも、故宮のその狛犬の場合は、前足のところに小さな狛犬が仰向けになっており、その小狛犬の口のところに大狛犬の前足がかかっている。それはまるで、今にも親が子どもを殺そうとしているように見える。とてもじゃれ合っているようには見えない。だからこのチベット寺院ではどうなっているのか、興味があったのだ。いくつかある狛犬の中で、仏殿の前にいた狛犬の前足のところに、やはり小狛犬がいた。ただ、この寺の場合には、小狛犬は仰向けではなく、普通の犬が座るように座っており、大狛犬の足はちょうど小狛犬の頭のところに軽くおいてある感じだった。そして、それは親が子どもをなでているように見えた。それを見て僕はすこしうれしかった。



 今日行ったのは「マチス」というフランス人の画家の名(フランス人だったっけ?)をとったディスコで、ベトナムのサイゴンやマレーシアのクアラルンプール、それに中国の大連のディスコに比べると、照明ビカビカのハイテクって感じではなかったが、皆ノリノリで非常に盛り上がった。何しろ女の子の方から誘ってきちゃうんである。別に商売の方々ではなくて、本当に普通の女の子だ。曲はだいたいが最新の洋楽で、ちょっと古いが、マカレラはここでも人気があり、振り付けはやっぱりここでも一緒だった。「モンゴル語」と一緒に結局2時半まで盛り上がってしまった。ちなみに入場料はワンドリンク付きで一人3000ツグリク(450円くらい)。飲み物が 800ツグリク(120円くらい)だった。男の客は半数以上が欧米人で、女の客の9割はモンゴル人だった。





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最終更新日  2004年06月21日 13時53分20秒
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