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2004年09月07日
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テーマ: ネパール!(44)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 夕べ僕らはくたくたになってこの街に到着した。着いたのは深夜で、だから街の雰囲気などを感じている余裕はなかった。ただ暗闇の中、沢山の野良犬が群れているのだけが目に入った。僕らは最初「フジゲストハウス」と言うところを目指そうとした。というのはラサで一緒だった「ポリ公」や「ガチャ」などがここに泊ると言っており、同じツアーを一日違いで実行した仲間としては、是非とも彼らの話しも聞きたいと思っていたのだ。タクシーの運転手に無理を言っていろいろと聞いてまわってもらう。ところが間の悪い事に、「フジゲストハウス」は最近移転改築したばかりで、30分ほどこの街の宿がかたまっているタメル地区を徘徊したが、結局発見する事はできなかった。僕らがあきらめてタクシーを降りた頃、この街のこの季節特有の激しいスコールが僕らの肌に突き刺さった。

 それでも、タクシーを下りて更に「フジ」を頑張って捜したが、そもそも今の時間で門が開いているゲストハウスがほとんど無い。そこで唯一開いていた「カイラスホテル」というインド人経営らしい宿に落ち着く事にした。夫婦が一部屋、僕と「おとぼけ君」がそれぞれ一部屋という計3部屋合計で500ルピー(1000円という安さだった。部屋はとても清潔で広く、もちろんシャワーもトイレも付いていた。更に腹ぺこの僕らにはうれしい事にもう深夜だというのに僕らのために夕食まで作ってくれた。この地に入って初めて食べたカレーは絶品だった。

 そして朝である。昨日とはうってかわっての晴天で、それでも空気がじっとりと重いことから僕は国境を越えた事を実感した。朝から一人で街をうろつく。昨日の静寂が信じられないほどあたりは活気に溢れていた。ただそれは中国の地方都市の小さなマーケットほどの規模で、ここが一国の首都の、中心街の一つであることが信じられない。ただ土のままの細い道に小さな商店がひしめき合っている。そんな街の中をただうろつくだけで、不思議な興奮がまた僕の心の中によみがえってきた。そこには、中国やチベットとは明らかに異なる街があった。

 うろついている内に、「フジ」を発見した。最近新築したばかりだけに、とても奇麗でこの街には不釣り合いにさえ映った。「ポリ公」と「ガチャ」と再会を果たす。「譲二」や「リカちゃん」は別の安いホテルに居るとのことだった。確かにシャワー・トイレ共同の二人部屋が一人5ドルというのはちょっと高すぎる。さらにシャワー付きが10ドル、バスタブ付きが15ドルだと言われた。一瞬バスタブに心が揺れたが、ちょっと考え直すことにした。

 他のホテルをあたっている内に、「譲二」とも再会を果たした。彼の話によると、エベレストをしっかり見てきたのだという。ちょっと悔しいがまあそれも運命だろう。僕と「ライダー妻」の間では僕らがあの時無理をしていたら、事故にあっていてこの世にいない事になっている。晴れ男と晴れ女が二人そろっても雨だったということは、僕らにそこに行ってはいけないというサインなのだ。そういう事になっているので、もうしょうがないのだ。けれどもやっぱり悔しい。

 僕らは夜に日本食でもりあがろうという事になっていたので、彼らも誘うことにした。彼らも喜んでくるという。夜の再会を誓って、僕はまたカイラスホテルに戻り、状況をみんなに報告した。どちらにしてもみんなホテルを移ることを希望しており、僕らは僕が見てきたホテルを自分の目で確かめたいと、またホテルチェックに出かける。僕が見てきたもののほかに「おとぼけ君」が気になるホテルがあると言うので、そこもチェックすることにした。そのホテルは特にガイドブックに乗っているわけでもないのだが、「マルコポーロ・ゲストハウス」という名前になんとなく引かれたというのだ。実はラサからの道程で、地図をみて僕も名前だけは気になっていた(単純にマルコポーロってここに来たんだっけと疑問に思った)ので、ちょっとチェックしてみることにした。

 これがまたヒット。部屋は4ドルと6ドルと8ドルの部屋があるのだが、どの部屋も広く清潔で眺めもよい。他のホテルも少しあたってみたが、地の利や部屋の質と値段を考えて3組みともこのホテルに決めてしまった。「おとぼけ君」が4ドル、僕が6ドル、「ライダー夫妻」が8ドルの部屋を選択した。「ライダー夫妻」はちょっと贅沢しちゃおっかと舞い上がっていた。

 部屋が決まると、今度はマッサージである。旅の疲れを落とすにはこれが一番と一目散にあらかじめチェックしておいたマッサージに向かう。中国の按摩式マッサージとは違い、ここは特殊なオイルを塗り込んでいくマッサージだった。パンツの中にまで手を突っ込まれてオイルを塗られるのには参ったが(後ろだけです)、とてもリラックスできて至福の時を過ごした。料金は30分で500ルピー(1000円)とちょっと高めだったが、満足したので良しとしよう。

 夜は宴会だった。一つ前の組みは、仲間割れで大変だったらしい。「リカちゃん」一人がノリについていけなかったようで、そこから始まっていろいろとあったようだ。ラサで「胡椒マニア」と「あのグループはすごい仲良くなるか、とんでもなく喧嘩するかのどっちかだね」と言っていっていたのだが、彼らは悪い方のカードを引っ張ってしまったようだ。まあその話はあっさりと切り上げて、僕らは本当にいろいろな話で盛り上がった。なんだかここが東京のどこかの居酒屋のような感覚になってしまった。日本酒もおいしかったし、おでんや大根おろしも絶品だった。2次会にカクテルバーに繰り出すあたりも、日本での宴会を彷彿させられた。





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最終更新日  2012年04月13日 20時08分40秒
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