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2004年10月05日
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テーマ: タイ(3480)
カテゴリ: タイ・入院編
 今回の入院で、当初点滴が外れずに一日中ベッドに横になって窓の外をゆっくりと流れていく雲を見ていて思い出した。もう15年以上も前にやはり入院した時も僕は空の雲ばかりを眺めていて、それでいつもいろいろな空想を巡らしていたものだった。雲の形からいろいろなものを想像してみたり、雲の一つ一つを宇宙船に見立ててみたりしたものだった。当時僕は11歳。小学校6年生になったばかりだった。

 問題はスキーだった。そろそろ雪も解けはじめてアイスバーン状態になりだした3月の末に、僕は左足首を骨折、左手首の骨にひびという怪我を負ってしまったのだ。初めて乗った救急車で僕は横になり、天井に回るサイレンだけを見つめていた。痛いとか辛いとか言うよりも、ただただ驚いてしまっていた。スキー場に救急車が来ていることを何度か見ていたが、まさか自分がその「主役」になってサイレンの下にいるなんて、想像だにしていなかった。だからその事ばかりに驚いていた。

 入院したのは札幌市の白石区にある整形外科だった。家からは少し離れていたが、僕は何故かそこに入院するはめになった。ギブスをはめられて、今回と同じように一日中点滴を続けた。右手に点滴、左手は骨にひび、そして足の自由を奪われた僕はすることも無くただ空を眺めるしかなかった。6人部屋で、僕のほかにはおじさんばかりが入院しており、そんな彼らと話が会うはずもなかった。退屈だけが支配した。

 世間ではスペースシャトル・チャレンジャーの最初の打ち上げで盛り上がっており、僕は、あまりの退屈さにようやく手に入れたテレビを食い入るように見つめていたのを覚えている。確かその時は就寝時間になると強制的に電気が消えてしまい、テレビを見てもいけなかったのだが、僕は看護婦の目を盗んで打ち上げの瞬間を、興奮しながら眺めていた。

 今日、何気なくテレビを見ていると、CNNが現在宇宙にいて、2日後に帰還予定のスペースシャトルのことを伝えていた。窓から見える空はとても広く、夏の入道雲が青い空にくっきりと浮かび上がっていた。 






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最終更新日  2004年10月10日 11時11分15秒
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