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7月21日は私の45回目の誕生日にあたる。
とうとう、私も45歳で、
最近は目じりに皴も出てきたし…、
首の皴も増えてきたし…、
とまぁ、老化を数え上げれば枚挙にいとまはない。
この事実を隠すのか、
放るのか、
ここに新たなるオンナの生き方が有るように思う。
長男の壱男は今月6歳を迎え、
長女の弐女は同じく今月4歳を迎え、
都合6年ほど私は自分自身をかまう余裕がなかった。
というか、どうかまっていいか分からない6年だった。
まぁ、自分の周りを見渡すと小さい赤ちゃんを一人連れた母は、
ままオシャレで今の流行のまった只中にいたりする。
しかし、子供が2人、3人と増えだすに連れて、
髪は一つに後ろで縛り、
顔は素顔のまま日に焼け、
朝、手に掴んだ服を着てきました、
とでもいうような風体の母が目立ちだす。
これは当然の成り行きで、
この母達も好き好んでこうなっているわけではないことは、
誰しもわかっている。
私も数年来、後者の母だった。
自分に掛ける時間も心の余裕もなかったから。
こういう時間の最中、いつも困ることがあった。
それは洋服を買いに行っても、
何をきていいのやらわからない。
どうも流行がガラリとかわってしまったようで、
何をどう着ていいのやら見当もつかない。
お店の人に『お似合いです、』と言われてもさっぱりわからない。
美容院に言っても
「美容師に『どういう風にしますか。』と聞かれても答えられない。」。
自分を一体どうやって処したらいいのか、
全く皆目見当がつかなくなっていた。
そして困ったことに、
若い時と顔も体も違って来ていると言う事。
若いときのようにアイシャドウを入れると、
ものすごい疲れた顔に見えてしまうと言う事実。
顔に仕上げのパウダーを沢山はたくと、
夕方になるとほほの高い位置の皴が目立つこと。
午後になるに連れて口元がたるんでくること。
体全体は痩せているのにお腹が妙に出ていること。
こういった一連の事実に直面して、
ここ2年ほどは全く自分に手が出せない状態が続いた。
そんな時、確か去年の春前に壱男にこんなことを言われた。
「どうして○ちゃんママみたいにキレイじゃないの?。」と。
私はこの壱男の一言に衝撃を受けた。
えっ、子供って見てる。
4歳の男のなのにすっかり男目線で見ている。
そしてこの○ちゃんママは美人ママで有名で、
小学生の長男と壱男の同級生になる次男という、
二人の男の子の母。
長くて毛量十分な黒髪を毎朝6時に起きてカーラーで巻いて、
睫毛をクルンとマスカラでアップし、
開くとハート型になる魅力的な口元はいつもグロスで輝いている。
私は壱男の発言があってから、
この○ちゃんママから目が離せなくなった。
男の二人の母にして、
この美貌、この美貌を作る余裕、
それは一体どこから来るのか、
一体どんなファイト(笑)がこの美貌のモチベーションを保つのか。
それまではあんまりキレイなママで、
近寄り難かったというのが正直な気持ちだったんだけど、
思い切ってこの○ちゃんママに近寄って、
いろいろ話を聞いてみることにした。
ママによると巻き髪歴は20年に及ぶそうで、
ホットカーラーを御使用との事。
朝起きてまず自分の支度に取り掛かるとの事。
ホームセンターでバイトしているとのこと。
美容院は半年に1回でその時にカットとパーマをするとの事。
などなど随分と尋ねた。
そしてママがかなり庶民的で気取りが無く、
とっても好人物であることにかなりの好感度を得た。
(このママに関しては過去に実は描いてます。)
ここから私の人生が変わった。
いつも行く美容院に壱男発言を話し、
自分の今の状態を話し、
髪を伸ばすことを相談して決めた。
そして巻きゴテを美容院を通して購入。
私は髪を巻くようなオンナはどうも好きじゃなかった。
高校の時にみんなが聖子ちゃんヘアをする時代を生きたせいか、
髪を巻くことになんか辟易するような印象を持って生きてきた。
それと私の髪はブローなんかではクセがつかないほどに、
堅くてしっかりしていた。
だから今の今まで髪を巻いたことなんてほっとんどない。
それが毎朝、髪をコテで巻いて髪だけお姫様のようになった。
そして、日本橋の高島屋のボビーブラウンのカウンターに出かけて、
化粧の相談をした。
今の今までコスメカウンターに座ることは抵抗があった。
なんか売りつけられそうだし、
不必要な物を買ってしまいそうだしって。
でも、思い切って相談した。
そして高額だったけど自分に合うファンデ、チーク、シャドー、アイライン、
そういったコスメを揃えた。
そして化粧法を学んだ。
うちは子供の通う幼稚園には歩いて行くので、
午後のお迎えの時には周りのママ達のファッションを細かく見た。
パンツの長さ、トップス、アクセサリーに至るまで。
そして自分の手持ちの物でコーディネートを考え、
足りない物は新たに購入し、
似合わないものは捨てた。
私は若い頃から白髪多くて、
勿論今もそれは変わらず、白髪染めをしている。
この白髪染めをい美容院でやってもらうんだけど結構時間掛かって、
一緒にお金も掛かる。
染めて2週間程度で根元の白髪が目立ってくる。
これを芸能人だとつき2回程度美容院に行くらしいんだけど、
庶民の私にはちょっと無理。
それでヘアアクセサリーを工夫して白髪を隠すことを思いついた。
最近は髪が伸びたので、
それをアップにしてヘアススカーフを、
アタマのてっぺんの白髪が目立つ所にくるように被って、
アタマをくるんと巻いてしまう。
これが周りに結構評判で、オシャレに見えるらしい。
私もちょっとうれしくなっていくつかヘアスカーフを手作りしてみた。
顔の方は、
ボビーブラウンで買ったビューラーが目のカーブに合っていて、
睫毛をクルンとさせるのに成功。
この睫毛にマスカラをたっぷりつけると顔の印象が変わる。
たるんだ口元が目立たなくなる。
そしてジェルタイプのアイライナーで囲み目にも挑戦してみた。
上まぶたは上げ気味、下まぶたは下げ気味にして、
アイライナーで目の周りを囲む。
これは威力絶大でメイクが楽しくなってきた。
髪は大分伸びてきた。
美容院に行くたびにヘアアレンジを聞いて学んで実践してみた。
図書館でもヘアアレンジの本を借りて、
自分でも試してみた。
コテで巻いてからアップにしたり、
もう歳だからヘアアクセサリーなんて、
ピンなんて、
と長い間思っていたのに、
キラキラピンやお花のピンを着けたり、
シュシュを着けたり、
弐女ちゃんのヘアアクセを借りて試してみたりした。
ファッションは日よけを兼ねて、
スカーフは欠かさないことと、
夏場の半そでを着ないことを、
ここ数年続けてきた。
これが功を奏したのか45歳にしては、
デコルテ、腕にしみが少ない事実を発見した。
そしてアップにした時のうなじが白いという事実を発見した。
白肌は七難を隠すと言うけど、
白肌は他人の目を引くようで随分と誉めていただいた。
これで大分気分が変わってきた。
私は周りのママ達には内緒にしているけど、
(きっとばれているんだろうけど)10歳は歳が違うはず、
そのママ達から「最近キレイになった」とか、
「肌が白い」、
「おしゃれ」なんて言われるのは、
光栄以上の何ものでもない。
とってもうれしい。
若いときと違ってなんでもどこでも出せる、
なんていう状況ではないけど、
見せたくない所はオシャレに隠して、
大事にしてきたところはちょこっとオシャレに出して、
その年齢なりにオシャレが出来るという事が分かってきた。
それで俄然楽しくなってきた。
そして、自分の手持ちの物で十分オシャレに出来ることも分かって来た。
と同時に今後購入すべき物も見えてきた。
45歳にしてやっとオシャレ道の輪郭が見えてきたような気がする。
秋になったら20年ぶりにパーマに挑戦してみよう。