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「 両立 」っていう言葉があるんだけど、
一体誰が言い始めたのか、
いつごろから言い始めたことなんだろうか。
ちゃんと社会の現状を見て、
この時代に仕事をするって言うことはどういうことかって、
見極めて言い出した言葉なんだろうか?。
非常に罪深い言葉だと私は思っている。
私は今の日本社会で 仕事と何かを両立する なんて、
何かの夢物語か、たわごとにしか思えない。
その何かが家庭だったり、子育てだったりなんてしたら、
大きな疑問を感じてしまう。
会社の中に保育所があるとか、
長時間あずかってくれる保育所が近所にあるとか、
そういうことは大事だけど子育ての極短い期間利用するだけの施設で、
小学校、中学校、高校と子育ては続いていく。
大きく成長した子供はどこかに預けるというわけにはいかない。
まぁ、近所のパートとか、バイトといった、
自給いくらかの低賃金で単純労働といった、
経営状態が悪くなればすぐに解雇されてしまうような仕事との両立はある。
でも正社員での両立は実家の支援なくしての両立は、
かなり苦しく難しいものだと思う。
昭和の時代のように定時が来たら帰られるような、
そういう正社員の仕事はどんどん派遣社員に取って代わられ、
男女の仕事上の境界は段々薄くなり、(それはそれでいいことなんだけど。)
オトコもオンナも同じように働く世の中に近づいてきた。
というのは、どんな事情を抱えようとも優先順位1位に仕事を掲げる、
そういう人が正社員として会社で企業で働くように変わって来た。
話は変わるが、
20年来の知人のヨス子さんにはお嬢さんがいて、
私に近い年代でゆうゆさんという。
ゆうゆさんは結婚して長男長女をもうけたあと離婚して、
子供を引き取り、
その後某上場企業に転職しそこで、
優秀社員として表彰を受けるほどの働きをした。
子供達はゆうゆさんが仕事をしている間、
全てのコンビニの全てのコンビニ弁当を食べ尽くして、
なおそれに飽きてしまったというくらいだったと聞き及んだので、
ゆうゆさんの勤務状況は想像に難くは無い。
その子供達(10代のころ)に私は会ったことがある。
こういう環境で育ちながらもまともに成長していると当時は感じた。
当時はというのはここ5年ほどの話で、
今は成人した二人が二人ともひきこもりになっている。
長男君はゆうゆさんをなぐって家を飛び出し、
父親の所で引きこもりをしている。
長女ちゃんは大学に通って成人式も終えて、
フツウに暮らしているように思っていたのに、
突然引きこもってしまった。
ヨス子さんにしたら悲しい寂しいことで、
私にさえこの話は避けたい様子だ。
ゆうゆさんの勤務状況がひきこもりの子供を作ったとは、
必ずしも言い難いけど、
ゆうゆさんの子育てが子供を引きこもらせる原因を作ったと、
言われても仕方がないかなぁと思う。
別にコンビニ弁当を夕食に食べるのが悪いと言いたいワケじゃなくて、
やはり反抗したい時期に反抗する相手すらいない、
困った時に困ったと言う相手がいない、
そういう状態が長い間続くというのは、
どうだろうか?とおせっかいながら他人の私は思わざる負えない。
敢えて言うならそこまで子育てを仕事の2の次にしなければ生きていかれない、
そういう社会に疑問を持つ。
母子家庭なんだから仕方が無いじゃない?、
という意見もあると思うが、
これはオンナだけの問題じゃなくて、
オトコもオンナも全てを捨てて仕事に打ち込む、
そういう社会に疑問を持っているのだ。
今、ワークバランスっていう言葉を耳にするんだけど、
まずオトコの働き方から変えないと事は動かないように思う。
優先順位1位に仕事を掲げて、
2位も3位もないような今の状況を変えないと。
っていうか仕事も子育ても家庭も伴に優先順位の1位にあるような社会に変えないと、
冒頭に書いた 両立 などは成立し得ないと思うんだ。
なんてこういう話こそ夢物語だと言われてしまえばそれまでだけど。
両立つまりオンナが考えることなんて言う常識が変わる世の中、
オトコもオンナも両立して生きていける世の中、
そういう社会を次世代に作っていきたいと思う。
そういう目で次の選挙を考えよう。