リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.02.06
XML
テーマ: 花より男子(27)
【柚】


あの後、あたしと拓は、真っ直ぐ家に帰ってきて、ファーストフードのハンバーガーを食べた。


それにしても、あたしもなかなかなもんじゃない?

あたしは、彼氏にするなら年が近い方が良いから、あのオジサン達はごめんだけどね。


それにしても人生で初めてのナンパか…

「ふふふ…」

あたしはついついニヤついてしまった。

「何て顔してんだよ。キモイ奴だな。元々ブスなのに更にブスに見えるぞ。」

おっと、拓がいるのを忘れてたわ…。



 やっぱ東京の人にはあたしの魅力が解るのね~。」

「まぁ、お前と俺は全然似てねーからな。

 俺たちの親父は相当な美形だったに違いないな。」

パパ?何でこんなところでパパが出てくるのよ?

「お前はお袋そっくりだからな~。でも俺はちっとも似てねーだろ?

 じゃぁ必然的に親父似ってことになるだろ。」

怪訝そうに見つめていたあたしに気付いて、拓はそう言った。

なるほど。


ていうか…

「それはつまり、あんた自身も相当な美形ってこと?」

「当たり前だろ。」





「それにしても、拓がパパの話をするなんて珍しいね。」

うちではパパの話をあまりしない。

特にママの前では出来ないよ…。
パパの話をするとママはいつも悲しそうな目をするんだもの。

「俺…さ、もう高校生だし、親父を捜そうかと思ってんだ。」



「で、でもさ…何処にいるのか判らないとか以前に、生死すら判んないんだよ…?」

ていうか、名前すら知らない。
ママは何も教えてくれないから…。

「俺は9割方生きてると思うね。

 もし死んでるなら、お袋が俺らに父親のことを教えてくれたって別に良いだろ?
 それに、写真1枚ないってのはおかしなことじゃね?

 お袋は俺らに父親が誰か知られたくないんだろ。」

「…ねぇ拓、たとえパパが生きてたとしてもよ?

 ママが本当にあたし達をパパに会わせたくないなら、無理に捜さない方が良いんじゃないかな…?」

きっとママ、悲しむんじゃ…

「俺はな、別に感動の再会を果たしたい訳じゃない。

 真実が知りたいんだよ。」

「真実…?」

「お前、小学生の時、うちに親父がいないの気にして泣いたことあったろ。その時お袋が言ったこと覚えてるか…?」

あ…確かそんなこともあったな。

あの日あたしは、クラスの男子に『何でおまえんち父ちゃんいないんだよ?』って言われた。
あたしには判らなかった…。
だから、家に帰ってから、ママに泣きついたんだ…。

『ママ、どうして柚と拓にはパパがいないの…?』

そしたらママは、あたしと、側にいた拓を抱き寄せて言った。

『ごめんね、柚…拓…。』

ママは少し涙声だった気がする…。

『柚たちはパパに捨てられちゃったの…?』

そう言った途端、ママの表情は一変して険しいものになった。

『柚!そんなこと言わないで…、パパは何も悪くないんだよ。

 全部ママが悪いの…。だからパパのこと悪く思うのはやめて…』

そう言ってママは涙を零した。



あれからだ。
あたし達がパパのことを話題に出さなくなったのは。


「ねぇ、拓… パパのこと恨んでるの…?」

ちょっと上目遣いに訊いてみた。

「俺は別に恨んでない。けど、本当に捨てたのなら殴ってやりてぇな。」

「あたしは…あたしもパパのことは気になるけど、協力はしないからね。」

「何の…?」

「パパ捜し。」

「別に期待してねーし。」

そう言うと拓は自室に戻っていった。


あたしもパパのことは恨んでない。

捨てられたんじゃないって信じてるよ。

「だから…だからこそ真実を確かめるのが怖いのかもしれないね…。」




「何呟いてんだ、お前?」

いきなり拓が言った。

「うわぁッ あんた部屋に戻ったんじゃなかったの!?」

「ああ、一言言い忘れてよ…」

「な、何よ……?」

「お前、あんまボケッとしてんじゃねぇぞ。俺がいないときに変な奴に声かけられたらどうする気だよ…全く世話の焼ける奴だぜ。」


………あーぁ、何だかんだ言ってシスコンなんだから。








続く。。。






*あとがき*

あ、何かおかしいですよね;
私自身おかしいと思うもん。。。 歯
ホントにこの話続くのかしら('A`)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.02.06 22:33:53
[花男長編小説『*I've missed you.*』] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: