河向こうのフェスティバル

河向こうのフェスティバル

2004/02/02
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Bavarian Radio Symphony Orchestra
conductor: Mariss Jansons
ベートーベン5番 運命
ベルリオーズ 幻想交響曲
今年初めてのクラッシックコンサート。ドイツでベルフィルに次ぐといわれるバイエルン放送交響楽団を聞くのは初めてだ。マリス・ヤンソンズはこの前ここの常任指揮者に就任したばかりで、「べト5と幻想」という人気シンフォニー1,2を争いそうな親しみ易い演奏曲目だ。
べト5では、あの最終楽章の晴れやかな箇所で、なぜだかこの前見た映画「Seabiscuit」の出走前の緊張感溢れる華やかな高ぶり(観客も馬主も騎手も調教師も)を思い出してしまった。「一世一代の勝負前、もうあとは運を天に任せて走るだけ、もう手を尽くすことは何もない」というぎりぎりのラインでの高ぶりや一瞬の勝負(運命?)の儚さを、妙に派手でボリューム溢れる金管や全オケ揃い弾きで、ごまかすというか、覆い隠して表現している気がした。「ドレミファミファソラソラシドー」という単純な旋律の中に、そんなものを隠しているように思わせるベートーベンは素晴らしい。
フルートの音色がとても澄み渡っていて美しく、ファゴットも味のある演奏。また最終楽章のピッコロは耳障りな(ピッコロの音色はいつもハラハラしてしまって落ち着いて聴けない)どころか、重要な意味付けをもって聴こえた。

そして大好き幻想!!!は超ブラボー!!
一言でいうと、フィギアスケートのExhibisionといった趣。「純粋に観客を楽しませ、そしてそれ以上に自分も楽しむためだけに」演奏しているという気がした。2楽章のハープは指揮者の横に置かれ、こんなにハープの音色を美しく思ったのは初めて。3楽章はオーボエだけではなく、遠雷を表す打楽器も舞台裏に置かれ、「舞台芸術の交響曲」であるこの曲の良さも満喫させてもらった。あいかわらずお惚けて味のあるファゴットに、5楽章のクラリネットのユーモラスな感じもいい。全体的にゆっくりとテンポを取ったヤンソンズの指揮は、より面白み溢れるこの曲の細部を聴かせていい。オケ全体の音色はどこかしら温かみがあって、それでいてうまく「抜け感」がある。演奏が終わった後、くりくりとした目で楽しげに観客席の様子を伺う楽団員の姿から察するに、きっとものすごく明るい(南ドイツ特有の?)楽団なのかな。







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Last updated  2004/08/10 07:13:30 AM
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王様@ 潮 吹 きジェットw サチにバ イ ブ突っ込んだ状態でジェット…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
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しおん@ ヤホヤホぉ★ こっちゎ今2人なんだけどぉ アッチの話…
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