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今まで我輩が生まれてこの方口にしたことがあるものといえば、母ちゃんの乳と粉乳(過去に白湯と麦茶を飲まされそうになったが断固拒否した)そして先日病院でもらった薬ぐらいのものである。
我輩は乳か粉乳以外は口に合わないのである。それ以外のものは口にしたくないのである。乳か粉乳があれば十分なのである。あるったらある。
なのに、母ちゃんは、来月になったら我輩に「離乳食」などという、なんだか名前を聞いただけでもまずそうなものを食わせなければならないということに突然気づいて、急に躍起になって我輩に果汁を勧め始めたのである。
甚だ、いい迷惑である。
乳さえ飲んでいれば水分補給も、他の栄養素も必要ない、などと言ってのんびり構えておるからこういうことになるのである。
我輩はもう大人であるから、乳の味に慣れてしまい、他の味は受け付けないのである。
そんな状態であるので、風呂上りには我輩と母ちゃんのバトルが始まるのである。
生ぬるくてぼんやりした味の果汁の入った哺乳瓶を無理やり口にねじ込む母ちゃん。
何が何でも飲むものかと力の限り抵抗する我輩。
しかし、母ちゃんには諦めが早すぎるという欠点がある。
たかが4ヶ月の我輩にさえとっとと敗北を認めるのである。
そして我輩の望む粉乳を与えてくれる。
これ、これだよ待ってたのは。
さっさとこの粉乳を与えればよいのである。
ごっごっと喉を鳴らし、風呂上りの粉乳を堪能する我輩は、それはもう「かーっ、この一杯のために生きてるって感じだなぁ」と言えるものなら言いたいほどの恍惚状態である。
しかし。
しかしである。
我輩は口に合わない果汁を避けることができて大変満足なのであるが。
他人事ではあるが、少々心配してやらないでもない。
母ちゃんよ。
そんなことで、この先の「離乳食」はどうするつもりなのだ?
いや、母ちゃんがどんなにがんばったところで我輩は食わないがな。ニヤリ。
本日の我輩。
我輩は読書中なり。
邪魔するでない。
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母ちゃんよ落ちるところまで落ちたな。ゲラゲラ。
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