二律背反

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2008.04.17
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部屋に入って来た彼女は、全身から滴を垂らしながら
大袈裟に顔をしかめると顔にかかった濡髪を指で払う仕草で
小さくない胸が強調された。
白い肌に貼りついたTシャツからは、まだ色の淡い乳首が
くっきりと浮き上がっていて
「水もしたたる…なんてカビがはえたような事は言わないでよね」
よほど慌てて駆けこんできたのか、ロビーから部屋までの間には
まだ息が軽く上がり頬は薄く上気している。

それには応えずにソファーの背に投げてあったバスタオルを黙って
差し出すと手にとって一瞬ためらっていたが、
軽く肩をすくめると向こうを向いて髪を拭きだした。
本人は気付いていないが、その位置からは調度姿見に
正面の姿が映し出されているのだ。
形の良い顎が軽く反ると、それにつられて乳首が上を向くので
そんな彼女の姿にしばし見とれていると、突然鏡の中で目があった。
手が止まり、タオル越しに挑んだような視線があって...
そのまま何も言わせずに後ろから抱きすくめると
髪を覆うタオルを引き下ろし、絹のような光沢を指で楽しむ。
頬を寄せると、彼女の匂いに混じって、夕立が降り始めた...

微かに鼻腔をくすぐる。
そのまま耳朶に唇を沿わせ軽く挨拶すると...
ふっと彼女の息が漏れる。

もう片方の手はバスタオルの裾から、そのままTシャツを潜り
形の良い胸を探りながらTシャツの生地を持ち上げると、

乳首の周囲を軽く掃くと、滑らかな丘から、その頂が高く頭をもたげ始め
充分に待って、そこに人差し指をそっと下ろし
次いで指先の記憶と照らし合わせるように、
細心の注意を払って形をなぞる。
普段はいたって清楚な彼女が、例えようもなく艶めかしい表情を浮かべながら
唇から甘い溜息を洩らした...。
肩甲骨にふるえが走るのを見届けた私は、人差し指を頂点に
コンパスで円を描くように張りのある乳房に指を這わせると
吸い付くような肌から彼女の体温が昇ってくる。
恥じらうように閉じられた目蓋を愛でた唇は、日本人離れした
狭い鼻梁を辿りながら止め処なく流れ出す果物の様な香りを吸い込むと、
その口を塞いだ。
「......」
僅かな空きを捉えて、その隙間から素早く舌を滑り込ませ
もう片方の手指は所在無げに肩の窪みを彷徨い、
すらりと伸びるうなじに悪戯を仕掛ける。
「ぁ..ぅ...」
くぐもった呻きが絡め合った舌の隙間から洩れる..。
やがて彼女の手が胸を執拗に弄ぶ手指を咎めるようにするが
強引に私は服の上から包み込んでいた。
その添えられた掌はあたかも敏感な乳首と連動するように、
愛撫に合わせて微かな緊張を繰り返している。
その繊細な脈動を名残惜しむように彼女の手を優しく外すと、
そのまま取り残されているもう片方の乳房の上に静かに置く。
金色の柔毛を嘗めるようにして彼女の腕を離れた手は、
まだ真新しいジーンズの縁に達すると、濡れて固くなったボタンに
手間取るのと彼女の手が止めに入るのを同時に待ちながら
ジッパーをゆっくりと引き下ろす。
引き締まった下腹部が姿を表し、ショーツの薄い布地越しに
可憐な翳りが軽く盛り上がる。
通い慣れた道を辿るように繁みに分け入っていくと、
そこは既に雨とは違う湿り気で満ちていた。







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Last updated  2008.04.17 14:46:07
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