二律背反

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2008.10.31
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どこからか、かすかに聞こえる波の音。
カーテンの隙間から朝日が差し込んでいる。
そのまぶしさに私は身じろぎをした。
それを感じたあなたは、ぎゅっと私の背後から私を抱きしめた。
どこにも行かないのに・・・。くすっと思わず笑ってしまった。

どこにも行かない、行けない・・。
都会の喧噪からどれだけ離れてきたのだろう、聞こえるのは波の音だけ。
それに海鳥の声。

そこは、海の見える露天風呂が売りの小さなホテルだった。

ツインの部屋だったが、あなたの寝ているベッドで、初めての夜を過ごした。
あなたは私を守るように私の背中から手を回し、
片方の腕は私の腕枕に、もう片方は私の腰に置いてあった。


身じろぎした時に、その手は私をどこにもやらないように
軽く羽交い締めのように抱きしめてきた。
女はこういう時に幸せを感じるものなのだ。守られている幸せ。



おしりのあたりに朝の力強い感触があった。
「ふふ。朝から元気なのね。Pくんだけは。」
そのPにそっとおしりを押しつけてみた。
そう、ふたりとも産まれたままの姿、夜を過ごしたそのままの姿で朝を迎えたのだ。
恥ずかしい。けれどそれ以上に親密さを感じた。

あなたの目覚め。
あなたの腕の中で、もぞもぞしながら回って寝起きの顔を見た。
愛おしい顔・・・。疲れがすこし目のあたりに出ている。
そうよね、ほとんど一晩中愛し合ったんだもの。眠ったのだって明け方近くだった。

「おはよう。もう起きてたんだ。」

あなたの寝起きの目が笑っている。私も微笑んでいる。
「まずは、おはようの・・・。」
そういいながら、私の顔を両手で挟んで口づけをした。
「んん・・・。」
「本当の目覚めのkissだね。おやすみのkissはさんざんメッセで書いたけれど、
おはようのkissは書いたことなかったよね。」


あなたに言われて、あらためてそうだったと気がついた。
なんでも初めてってあるのねって。
あなたはそういいながら、もう一度唇をあわせた。
それだけで、私の泉は溢れ始めていた。
それはもうおしりに垂れて行くくらいに。

「Pくんは、毎朝早起きさ。君はどうだろう?」
そういいながら、あなたは私の下腹部へ手を伸ばしていった。
「君のだって、もう目が覚めているよ。ほら・・。」
私の目の前にあるのは、あなたの指。
その指先は光って糸を引いていた。
「もうこんなに溢れていたよ。それじゃ、おはようのご挨拶だ。」
その手をまた上掛けの中に入れて、私のすでに溢れている泉に指を沈めた。
「ああ・・・。そ、そこ・・・・。」
ゆうべあれだけ感じたのに、まだいくらでも受け入れられる。
女に生まれて良かったと思う瞬間だった。
「気持ちいいかい?」
「んん、いい・・・。あぁ。」
「そうか。それじゃ、もっと気持ちよくしてあげるよ。」




いつのまにか上掛けはベッドから落ちて、
ふたりの裸体だけがカーテンから漏れる光に浮き上がっていた。
「ほら、君が光っている。なんてきれいなんだ。今は僕だけの物だ。すべてね。」
「あなたのPくんも私の物よ。だから全部ちょうだい。」
ほんのり赤みを帯びてきた身体。
その身体にはあちらこちら、赤く花が咲いていた。
あなたが自分の物だというように印を付けていったから。
あなたの身体にも私が付けた印がたくさんある。
わずか1~2日しか残らなかったとしても、心の中には一生残る。
「あぁ!!」
あなたのやわらかい唇がクリをやさしく挟んだ。私は声を上げるしかない。
やさしく、時には鋭く、あなたの舌は探索を続けていく。


私は早起きだったあなたのPにやさしく舌をはわす。
大切な物を大事に扱うようにゆっくりと丁寧に舐めあげていく。

朝の部屋に響くのは、ふたりの密やかに舐め合う音と小さな喘ぎ声だけ。
窓の外は、水平線から顔を出した太陽が海を眩しく照らし始めていた
初めての朝。
たぶん二人で過ごせる最後の朝

ゆっくりとあなたが入ってきて、そのまましっかりと抱き合う
そうすると部屋の中に静かさが戻る
窓の外から海鳴りが聞こえる
寄せては返す・・まるで私たちの燃えている身体のリズムのように。













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Last updated  2008.10.31 20:19:15
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