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2011.11.15

霊感おみつ取り物帳４話ーご指南役ー後記

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10164)

カテゴリ：霊感おみつ取り物帳

　４月からこのブログにも掲載してきた「霊感おみつ取り物帳」も第４話が完結しました。
ラジオの相棒の舞台用朗読劇として書いた一話からスタートしてラジオでも朗読してもらって半年が過ぎました。
　おみつは年は１６歳で７年前の大火事で両親を亡くしてしまい、母親の妹のおとよ叔母さんのところで松五郎叔父さんと従弟の翔太と暮らしています。おとよおばさんがやっている飯屋を手伝っていますが、松五郎叔父さんがやっている岡っ引きの仕事も手伝っています。
　時間を行ったり来たりする力がおみつにはあって、他の人に見えないことが見えてしまうから、松五郎叔父さんや叔父さんの親分の同心の井原様にもたよりにされています。
　おみつの力で解決できた事件も多くて、井原様の奥様の父上である元与力の御前様にまでおみつは力を見込まれてしまいました。
　おみつは御前様の孫、与力見習いの辰之助様のご指南役をたのまれて、その大役をはたしたあと、おとよ叔母さんの飯屋の手伝いをする日常に戻っていたのですが、やっかいなことがひとつ起きていました。あの、和田屋の手代だった文吉が松五郎叔父さんの手下にしてくれと押し掛けてきたのです。和田屋の主（あるじ）殺しの巳吉を捕まえるために居場所を突き止めたことで、岡っ引きの仕事に興味をもったようで、料理屋を辞めてきたのでおとよ叔母さんの飯屋の方で働かせてもらいながら下っぴきとして手伝わせてくれと強引に押し掛けてきたのでした。文吉の熱心さに岡っ引きとして忙しくなって来ていた松五郎叔父さんもしぶしぶと承諾してしまいました。
　そんなある日、同心の井原さまがふらりとやって来て辰之助様が与力見習として頑張っていることをおみつに教えてくれました。

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