2026.08.02
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巨人は8月2日のDeNA戦で1対2の逆転負けを喫し、首位浮上の好機を逃しました。

この試合で見えたのは、 小笠原慎之介投手が先発ローテーションの軸になれる手応え と、打線が好機であと一本を出せなかった課題です。

スコアだけを見ると小笠原投手が2点を失って敗戦投手になりましたが、内容をたどると責任をひとりに集められる試合ではありません。

むしろ投げては7回2失点、打っては移籍後初安打を含む2安打と、投打で勝利への執念を見せた一戦でした。

■巨人対DeNAは1点を守れず逆転負け

巨人は3回に松本剛選手の中前適時打で先制しました。

きっかけを作ったのは小笠原投手です。

1死から移籍後初安打となる右前打を放ち、浦田俊輔選手の二ゴロで一塁走者が入れ替わったあと、浦田選手が二盗に成功しました。

ここで松本選手がセンター前へ運び、巨人が1点を先に奪いました。

若手と新加入選手がつないで生まれた先制点は、東京ドームの空気をふわっと明るくするような得点だったはずです。

しかし追加点を取れないまま迎えた6回、小笠原投手がDeNA打線につかまりました。

勝又温史選手の内野安打、牧秀悟選手の二塁打、佐野恵太選手の適時打で同点とされ、さらにエンカーナシオン選手の犠飛で勝ち越しを許しました。

失点したのはこの回だけです。

それでも巨人打線は終盤に追いつけず、1対2で試合終了となりました。

巨人は2連敗でこのカードを1勝2敗とし、6カードぶりの負け越しとなりました。

51勝42敗2分の貯金9で2位にとどまり、首位へ上がるチャンスを生かせなかった形です。

◇勝敗を分けたのは追加点を奪えなかった場面

この試合で最も悔やまれるのは、4回と5回の攻撃です。

4回は先頭のダルベック選手が左翼線二塁打を放ち、大城卓三選手の一ゴロで1死三塁となりました。

しかし笹原操希選手の遊ゴロでは走者が動けず、佐々木俊輔選手が申告敬遠されたあとの2死一三塁で石塚裕惺選手が見逃し三振に倒れました。

そして5回には、さらに大きな好機が訪れます。

先頭の小笠原投手が右翼線へ三塁打を放ち、無死三塁となりました。

ところが浦田選手の二ゴロで走者は動けず、松本選手と泉口友汰選手も内野への飛球に倒れ、得点できませんでした。

この場面では、 無死三塁で1点を奪えなかった直後に逆転された という流れが、1対2という最終スコア以上に重く感じます。

犠牲フライでも内野ゴロでも1点が入る場面だっただけに、打線には状況に応じた打撃が求められました。

■小笠原慎之介は7回2失点で先発の役割を果たす

小笠原投手は7回102球を投げ、被安打6、奪三振5、無四死球、2失点でした。

今季3度目の先発で2敗目となりましたが、投球内容には明るい材料が多くあります。

まず目を引くのは、四死球がひとつもなかったことです。

走者を不用意に増やさず、ストライクゾーンで勝負しながら7回まで投げ切りました。

1回は佐野選手に安打を許しながら無失点で立ち上がり、3回と5回は三者凡退に抑えています。

6回に3連打と犠飛で2点を失いましたが、宮﨑敏郎選手を遊ゴロ併殺に打ち取り、傷口を広げませんでした。

さらに7回は度会隆輝選手を中飛、松尾汐恩選手を見逃し三振、宮下朝陽選手を空振り三振に仕留めています。

逆転された直後に崩れず、三者凡退で締めた姿にはホッとしました。

悪い流れを引きずらずに自分の投球へ戻れたことは、次の登板にもつながる大切なポイントです。

◇NPB復帰後3試合で示した安定感

小笠原投手は前回の阪神戦でも7回1失点と試合を作りながら、援護に恵まれず敗戦投手になっていました。

今回も7回2失点ですから、先発として十分に勝負できる内容です。

勝ち星だけを見れば1勝2敗ですが、数字の印象よりも投球は安定しています。

もちろん6回の集中打は今後の修正点です。

先頭打者の内野安打から一気に無死二三塁へ広げられ、クリーンアップに同点打と犠飛を許しました。

それでも試合全体を見れば、 大崩れせず長い回を任せられる左腕 という期待はさらに高まりました。

巨人にとって優勝争いが続く時期に、7回前後を計算できる先発が加わった意味は小さくありません。

■プロ初三塁打を含むマルチ安打が胸を打った理由

私が試合経過を読み返して最も胸に残ったのは、5回の小笠原投手の三塁打でした。

投手が先頭打者として長打を放ち、自ら追加点の好機を作っています。

3回には右前打で先制の起点にもなっており、この日はプロ初三塁打を含むマルチ安打でした。

投げるだけでも神経を使う試合で、打席でも結果を残した姿からは、何としても勝ちたいという気持ちが伝わってきます。

一方で、無死三塁から得点できなかった場面はあまりにも切ないものでした。

速報の「走者動けず」という経過を追ったとき、三塁打で高まった気持ちがすっと冷えるように感じました。

私も最初は6回に2点を失ったことへ目が向きました。

けれども試合を最初からたどり直すと、敗因は失点そのものより、 好機で2点目を取れなかった攻撃 にあったと見えてきます。

投手が作った無死三塁を生かせなかったことが、この試合を象徴していました。

◇松本剛の先制打と若い打線の可能性

先制打を放った松本選手も存在感を示しました。

浦田選手の二盗で生まれた2死二塁の好機で、しっかり中前へ運んでいます。

1番の浦田選手が走り、2番の松本選手が返す形は、長打だけに頼らず得点するためのひとつの答えです。

この日の巨人はキャベッジ選手が先発を外れ、笹原選手や石塚選手ら若い選手が並ぶ打線でした。

経験を積む途中の選手にとって、接戦の好機は大きな学びになります。

ただし優勝を争うチームでは、学びながら勝つことも求められます。

選択肢を増やしすぎる必要はありません。

次戦でまず徹底したいのは、次の2点です。
  • 無死三塁では確実に1点を取り切ること
  • 先発投手が好投している間に追加点を奪うこと
この基本ができれば、1点差の試合を勝ちへ変えられる可能性はぐっと高まります。

■巨人の首位争いへ必要なのは好機での一本

今回の逆転負けは悔しい結果でしたが、すべてが悲観材料ではありません。

小笠原投手は7回2失点と先発の役割を果たし、森田駿哉投手と船迫大雅投手も追加点を許しませんでした。

投手陣が2失点に抑えた以上、打線がもう1点、もう2点を取れれば勝てる試合です。

8回は泉口選手、ダルベック選手、大城選手が三者連続三振に倒れ、9回も走者を出せませんでした。

救援陣が無失点でつないだだけに、終盤の攻撃で相手に圧力をかけられなかったことも痛いところです。

接戦では一度の好機を逃すと、次の好機が必ず来るとは限りません。

だからこそ序盤から中盤に訪れた得点機を、確実にものにする意識が必要です。

次戦では、安打数だけでなく得点圏での打席に注目したいところです。

誰が派手な一発を打つかだけではなく、進塁打や犠牲フライで1点を積み上げられるかが大切になります。

小笠原投手の好投と三塁打は、敗戦の中に残った確かな希望です。

この日の悔しさを打線が受け取り、次の試合で早めの援護につなげられるか。

そこが首位争いを続ける巨人の分かれ道になります。

次戦はスコアだけでなく、 無死や1死で三塁に走者を置いたときの打撃 を見てみてください。

小さな1点を丁寧に取り切る姿が戻れば、今回の逆転負けは次の勝利へつながる学びに変わります。

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最終更新日  2026.08.02 18:04:54


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