駄目人間は箱の中

駄目人間は箱の中

吉日


同棲をしていた友達が
それぞれの家で寝るようになった
自転車が並んで走った
その佇まいは変わらなく見えた

町も人も変わるけれど
それに伴う痛みを知った

裏切らない日常と
この小さな部屋が私の
幸せと信じたい

大学の休暇は長すぎて
持てあますうちに連絡も途絶えた
昔の写真をちぎったら
ほんの少しだけ気晴らしになった

時が経てば当然来る
季節が何よりも怖かった

雲のように移ろう場所へ
飛び込めずここにいるよ
傷口を風にさらそう
新しい吉日へ

裏切らない日常に
しがみつくのはやめにして
かさぶたが剥がれたら
痛みも捨てるために
傷口を風にさらそう
そして吉日へ

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