老父のつぶやき

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2025年08月01日
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カテゴリ: 視・紙・誌面から
久々にほんのちょっと夕方に雨が降ったが、タイミングが良くそこからの再加熱はなかった。雨が降って温度が上がると言うのは蒸し暑いばかりで何のいい事もない。地域のお天気では50mmも降ると言う予報も出たが、これは見事に外れた。

さて、朝刊の1面に載っていたこのニュース、性別だ・達成感だ・パンデミックの影響だなどと論評されていたが、なぜか「教育環境」については貧富の差だとかゲーム機の存在、あるいは親の無関心などと評論していたが、私は何より教師の環境の悪化である可能性が高いと思う。

自分の小学生の頃の事なので65年ばかり前の田舎の小学校の事だ。児童数は800ばかりの田圃の中の学校だったが、昼休みには先生もドッジボールで子供と遊んでいたし、学年を越えても元の担任の先生が声をかけたり、密な関係にあったと思う。それだけ先生の仕事にも余裕があったのだろうと思う。

私には教師の経験はないので、現代の先生の具体的な業務は分からないが、生徒指導や授業の他にやらねばならない事が多すぎると言う。生徒と関われる時間は短く、希薄になって行く事だろう。それこそ、十分な教育予算、特に人件費を押さえてきて、構造改革も出来ていないのが今の学校ではないかと思う。教育学部は各都道府県の国公立大学にあるが、教師を目指す学生が減り、機能しなくなっていると聞く。よほど教師の労働環境に魅力がないのではないだろうか。また病欠も多いと聞く。

子供の頃から理科が大好きだった私は農芸化学に進み、食品関係の企業で技術者になっていたが、まあ色々軋轢もあったけれど、そこそこの貢献は出来たのではないかと思っている。理科が好きになったのは先生が色々と単元や授業の枠を超えた知識を教えてくれ、「もっと学びたい」と思わせてくれるように仕向けてくれたのが元になったのではないかと思っている。

知識を付けるのは大切だけれども、「どう考えてこうなったのか」と言う過程を学ぶことに時間をかけてくれたように思う。私自身が本好きだった事もあるかも知れないが、テレビでよくやってるクイズ的な問答よりも、仕組みをよく話してくれる先生が有難かった気がする。

子供が産まれてからも私は理屈っぽい事を言ってきた所為か、息子は機械関係のエンジニア、娘は医療関係に職を得た。娘は「うちの親はスニーカーは買ってくれないけどパソコンは買ってくれる」「変わってるなあ」と言う会話を同級生としたそうだ。

どういう大人を育てるかは国家の将来に関わる。一斉学力テストの結果をどう読むかよりは、そこから教育をどう進めるべきなのかに転換しないと何にもならないと思う。





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最終更新日  2025年08月01日 21時58分49秒
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