流れ星と羊飼い

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君に

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2012.08.28
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カテゴリ: その他
義父は呑んだ暮れで、
喧嘩して顔面血だらけで帰る事もあった。

出掛ければ、
よく些細な事で他人にぶち切れてた。

物心着かぬ歳だったから、
本当の親父と義父の記憶はごちゃごちゃで、
何時しか彼を俺は本当の親父だと思ってた。

冷たい仕打ちに、
酷い事も多く、


四歳の頃から十一歳頃まで共に生活してた。

何故そこまで俺を嫌うのかが解らなかった。

実の親父ではない頃を知った
十三歳の頃にその義父は死んだ。

恐怖の対象が消えたのだから喜びが
こみ上げるのかと思えば、
決してそうではなく、
最後までこの俺を息子なのだと認めやしなかった
その事実を知り、
絶望感、疎外感、虚無感が俺を襲ってた。

父親と言うその存在が一生この俺を認める事が


そして、
多くの事を流して、
俺は酒を煽り、
人に絡んだり喧嘩をふっかける男になった。

誰の事をも認める事無く、

友達を友達と認めず、
仲間を仲間と認めず、
彼女を彼女と認めず、
心の壁で隔たりを高らかに築き、

意地悪な態度を取ったり、
傷つく行為をしてみせたり、
酷い言葉を投げ掛けたり、

義父に教わった事がそれだけであり、
そんな義父を憎みながらも、
俺は彼と同じ事をしてきた。

自分の存在以外何も認めないその生き方で。

何時も孤独だったけれども、
それ以上に怒りに憎しみの方が勝り、
寂しさは平気だった。

悪意に敵意に冷淡さが俺を味方してくれればそれで充分だった。

そして、
そんな十代に、
何かを変える為に付き合う人達を変え、
島巡りを繰り返し、
絵売りに行き着き、
多彩な人達と多くのコミュニケーションを交わし、
俺の言葉で涙した子に出会い、嫌われ、
サム兄と心の奥底まで晒し切り怒鳴り散らし合い、
怒りに憎しみは発散され、
家族の絆をやり直し、
何時も味方してくれる家族との関係がこの俺に安らぎを齎し、
猫好きの子との関係を見つめ直し、
互いが互いに好意を寄せ合う事のその暖かみの意味を知り、
気持ちがある事の凄さを幼子から学び、
呑んだ暮れのその根底を知る為に
一人ぶらぶらと飲み歩き、
(義父の事、昔の友達の事、俺の所に訪れる呑んだ暮れへの
自身の心のかくとうに彼等への侮辱の意味があったんだろうな。
そうした場に一人侘しく訪れる事への見下すその行為に復讐心を宿し。
もしくは潜在意識で最後にこの俺が乗り越えるべき何かだったと
薄々解ってたのかもな。)
そう、
俺は自分が自分を否定する場所。

人が俺を認めず否定するその関係を
ずっと無意識に繰り返してた。

ふっきり、
なんて事無いつもりだった、

しかし、
俺はそれに(義父)翻弄されてた。

人に絶対に認められないそんな生き方をやり通してた。

俺を嫌い、憎み、怒り、恨み、敵視する
そんな場所に好んで足を運び続ける悪癖。

楽しい事、
面白い事、
善い事があれば、
その先に敢えてそうした場所に赴き、
俺を全否定し、
俺も全否定する誰もが誰の事も認め合わないそんな場所を望んで。

一人、
ぶらぶらとバーへと繰り出せば、
繰り出す程にそれを痛いほどに理解してた。

誰もこの俺を認めやしないし、

そして俺も誰の事も認めやしないその関わりにおいて、、、

しかし、
ある子、
一人だけ違った子が居た。

その子だけは何時も俺が来たら、

しんいちさんと、
嬉しそうに声をかけてくれてた。

それが、
この俺を一人ぶらぶらと何処かしこと
飲み歩くその行為への終焉を呼び込んでた。





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最終更新日  2012.08.28 05:26:06
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