日々、振り回されっぱなし
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3年7ヶ月関西最長ロングランを達成した劇団四季のライオンキングもついに15日に大阪大千穐楽。15日のチケット抽選は外れてしまったので前楽のマチネを観劇。ライオンキングはディズニー作品としてもミュージカルとしてもそこまで思い入れのない作品なのである意味純粋に楽しめるミュージカル。人が演じる動物のリアルさ、操作の大変さ。東南アジアを感じさせる影絵を使った演出。アフリカの強さが伝わるダンスetc.etc.とにかく見どころいっぱい。冒頭のCIRCLE OF LIFEは個人的にもう特別な歌になっていて、それでもいい加減慣れたかなと思っていたけれど、うん、やっぱり無理でしたね。千穐楽前の舞台とあって、動物達が舞台に登場するシーンから拍手がわき起こり曲が終わった時には大拍手。久居ラフィキはあまりサバンナを感じさせないちょっと都会的なラフィキに見えたけれど、コミカルな動きや間の取り方が絶妙で笑いの感じが個人的にはとても好きでした。二幕のターザンロープで往復するところ、どのラフィキも同じように動いてるはずなのにちょっとした声の出し方とかが本当に面白かった。ラフィキとしては少しあっさりしてるような気がしたけれど、語り部&導師として一歩引いて見える分、シンバを始め他のキャラの存在感が強く見えるのは案外いいかも。ヤングシンバは岸野涼吾くん、ヤングナラは吉田鈴ちゃん。ヤングの体格差はこういう決まりなのかな?常にナラが大きいペアしか観たことない。そのおかげで大人になった時逞しいシンバと凛々しくも可憐なナラになるのかもしれないけど。 ヤングナラの鈴ちゃんの歌声はすごく可愛くて自分の好み。LK卒業後は何に出演するのかな?同じくヤングナラを演じた利川桃子ちゃんは大阪でズボン船長なのよね。これからの活躍も楽しみ。今回特に観たかったのはソンチティモン。ちちんぷいぷいの特別ステージでは川口さんと共に解説担当だったから、ようやく演じるソンチさんを観れた。大阪初日と同じティモンとして千穐楽をむかえる事はやっぱり特別なのかそれとも通過点なのか…で、登場したソンチティモン。何ていうかとにかく面白い!前述の久居ラフィキがちょっとおしゃれな笑いだとすると、ソンチティモンはそうそう関西ってこうよねー!と言いたくなる笑い。関西弁もネイティブだし台詞なんだけど台詞じゃない。だいたい高めの声でしゃべってるのに突然低音のええ声で落とすからどっかんと笑いが。どのシーンだったか失念したけれど、ティモンの耳がピンと立ち上がって反応するのを初めて見た(もしかすると今までは席位置の関係で見えなかっただけなのかもしれないけど)。「おっ?!」と思ったんだけどなぁ、私の記憶力よ…それにしても関西弁のティモプンコンビを最初に観てしまったからこれから余所で観れた時物足りなくなっちゃうんじゃないかとちょっと心配。いつも泣いちゃうのはムファサがシンバを叱り諭す「お前の中に生きている」親としての気持ちがぐるぐるとしてわーっとなってしまう。内田ムファサの歌声にエコーがほとんどかかってないように感じられて生の音が響いているような雰囲気なのも本当に良かった。ハクナマタタでヤングシンバと大人シンバが入れかわるところ。今日はもう上手にはけ始めた頃から拍手が始まって、田中あっきーシンバが登場した時もみんなが聞きたい「心配ないさー」の直前まで大拍手。そのまま手拍子が始まっちゃうんじゃないかと思ってしまうくらいお客さんもテンションが高かったです。
2016年05月14日
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