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遠い異国で人質にとられた日本人旅行者7人とツアーガイドの8人の救出は失敗し、犯人に爆破されて全員が亡くなった。
物語はそこから始まる。なんと救いの無い始まりだろう。
しかし意外な事に、この本を読むのは心休まる憩いの時間であった。一人ひとりが順番に作文して朗読し合う、ささやかな楽しみの時間がそうであった、そのままに。
ただ、その悲惨な設定がちょっとウソくさく感じてしまい、少し引いてしまったけれど、それでも印象的な記憶の数々に浸ることができた。
きっと誰にもこんな印象的な一場面が、心の隅に眠っているのではないだろうか。
日曜午前10時頃から小川洋子さんがいろいろな小説を解説してくれるラジオ番組があるのだけれど、たまに聞けるとすごくラッキー♪な気分。
彼女の解説、雰囲気があるし、いろんなヒントがあって驚いたり、しみじみ感じ入ったり・・・その本を読んでいれば、新たな発見をし、読んでいなかったら「ぜひ読まなくては」と思う。
ただ、解説に満足しちゃってホントは余り読んだ事がないんだけどね。
火野正平さん 2024.11.20
ブラタモリ「東海道"五十七次 "の旅」 2024.11.10
「にんげん宣言」山内きみ江さん NHK 2024.10.05