September 24, 2009
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カテゴリ: 映画 遊び

昨夜 ダンナと隣の市まで高速飛ばして 予約していた映画を観てきた。

そこまでして ずっとずっと みたかった映画。


『ラースとその彼女』 http://lars-movie.com/

その思いの通り 忘れられない大切な映画になった。  (ここからネタバレありです)



生まれた時に母を亡くしたことがトラウマとなり 心を閉ざしてしまった主人公のラース。

母屋で暮らす兄夫婦はガレージで暮らすそんな弟を心配しているが、ラースは義姉のお節介なほどのかかわりも拒み、孤独でいようとする。

シャイで優しくにこやかなラースは 普通に教会に通い、ミスターサンシャイン と呼ばれているが、同じ職場で女の子に好意を寄せられてもそっけない。

ある日ガールフレンドを紹介するとラースにいわれた兄夫婦は大喜びする。

ところがラースが連れてきたのは等身大のリアルドール ビアンカ だったのだ。


戸惑っていた義姉も『ビアンカを連れてきたのは理由がある。状況を受入れればきっと問題の解決に繋がる』という女医の言葉を信じ、ビアンカを人間のように扱う。

この義姉の母性にあふれた優しい眼差しがすばらしい。慈愛という言葉がぴったりだ。ああ、これが母のあたたかいまなざしなんだなあって。

教会の人々も、会社の同僚も、兄の会社の同僚も、町の人々は段々にビアンカごとラースを受入れていく。とても自然にあたたかく静かに見守るのだ。ビアンカも仕事やボランティアで 皆に溶け込んでいく。それぞれが丁寧に描かれていて 絵空事ではなく 全ての人が良い人なのだ。

自分の心の怒りや葛藤を表面に出すことのなかったラースが、ビアンカと過ごすことによって、ありのままの感情を出すことが出来るようになっていく。

そして ラースとビアンカには変化が起こっていく。


いつも冷静にラースに寄り添った女医は言う。辛い過去を持つ彼女も実はラースに癒やされていたのかもしれない。


『ビアンカは我々の【勇気】を試す存在でした。』神父が言う。


人間とはこれほど温かいのだなあ。

自分への矛盾に苦しみながら 進んだり、戻ったりを繰り返しながら ラースは一歩一歩
踏み出していく。

手を繋いでも、もはや痛みを感じることはないところまで。


雪景色と灰色の空なのに ちっとも寒さを感じない 町の心優しい人々のあたたかさで包まれて 本当に幸せな気持ちになった。


ダンナに帰りの車の中で『どうだった?』と聞いたら

『ああ。良かったよ』深く静かに答えた。

『人はきっと自分で自然治癒していくんだって思った。』そしてちょっと慌てて

『うーん。戻るとか治るとかと 違うんだけど。ああ、やっぱり大丈夫だなあって』

海底の底を走っているような不思議な感覚で 窓の外の高速道路を見て 魂が触れ合えた喜びを感じた。

『だけど、今の日本では考えられない映画だよね。映画としても無いだろうし 現実としても なかなかここまでは』

リメイクや大作でなく こんな素敵な映画がアメリカ映画だとは 見直したなあ。

脚本も素晴らしかったし、役者さんも本当に良かった。この監督はチェックしておこう。



どうぞ 愛する人と 見て 感じてください。 愛おしさが増すこと間違いなし!

DVDもリリースされているようなので、本当にお勧めです。






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最終更新日  September 26, 2009 03:17:01 PM
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